山岡鉄舟筆、山号「西向山」
昨日、3/25(日)AM11、今治市文化交流会の皆様25名がライトバスで来山になられました。
今治市文化交流会のメンバーは合併前の市町村の長であった方々や経済界のリーダーであった方、またその夫人方で構成されているようです。広域化した市内の所々にある文化施設などを観覧し文化交流と文化興隆を目的としておられます。
当万福寺に立ち寄って下さったのは大三島町の最後の町長であられた奥本忠孝氏からご依頼があってのことでした。
大三島町内にある美術展示施設を巡覧し、当院には中島千波画伯の襖絵の観覧に見えたのですが、庫裏の床の間へ今は今治市指定文化財となっています山号「西向山」の本紙の軸装をお掛けして観覧に提することにしておきました。
2月1日に放映されたNHKの番組「歴史秘話ヒストリア」の「相棒はお前だけ、西郷隆盛と山岡鉄舟 ーー明治をつくった熱い絆ーー」でも山岡鉄舟の高邁な人物が紹介されていましたが、当山の山号額の揮毫は鉄舟居士最晩年の明治21年6月下旬の揮毫になるものです。居士は7月19日に胃がんのために53才で死去されていますから大作の書としては最後のものかも知れません。中島千波画伯の桜の襖絵とともに大変喜んでいただいたようです。
襖絵の前で5人づつ記念撮影。
右から前大三島町長奥本氏、文化交流会会長新居田氏。
5グループで撮影した1葉です。
お花は椿「伊予岩根絞」、椿「(境内に咲く)妙好人」、山茱萸、土佐みずき、花器は水軍窯「旅枕」。
郷土のものを主にしてみました。
今、我が家も椿が真っ盛りです。3~4日前にツバメが遠い道のりを越えて帰ってきました。やっと本格的に春が来たような気がします。
昨日は大嵐、大変でしたね、庭隅に置いている椿の植木鉢が大半ひっくり返っています。
大三島大橋も風の事故で通行止めとなり、兎に角大変な一日でした。