万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

芥川龍之介の『沙羅の花』

2009年06月13日 | Weblog
芥川龍之介が大正14年5月『沙羅の花』と云う単文と詩を書いています。

 「沙羅木は植物園にもあるべし。わが見ほしは或人の庭なりけり。玉の如き花のにほへるもとに太湖石と呼べる石もありしを、今はた如何になりはてけむ、わが知れる人とさへ風のたよりにただありとのみ聞えつつ。
   また立ちかへる水無月の
   嘆きをたれにかたるべき。
   沙羅のみづ枝に花さけば、
   かなしき人の目ぞ見ゆる。  」

 このような叙情的な単文です。何年か前にとある家の庭に咲く「沙羅の花」の印象を記したもののようです。沙羅の花は何人にも様々な想いを思わせる花のようです。況や雨にしとど濡れた真珠の輝きを見る時はなおのこと、

 花の表情を撮すことはなかなか難しいことです。何度撮しても気に入ったものが
撮れません。この写真は今朝8時30分頃の撮影です。
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