万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

7月の法語

2016年07月01日 | Weblog

      

7/1今日は朝から梅雨が上がったような真夏日となりました。数日前より九州から中四国にかけて豪雨が降り続け、各地に洪水、地滑りを起こしました。被災地の方々心よりお見舞い申し上げます。拙寺は建造物は被害はありませんでしたが、裏山が地滑りを起こし、庭の風景が少し変化しています。

 今日から7月、今月の法語は正信偈「往還回向由他力 正定之因唯信心」の意訳されたご文です。このカ所はインドの天親菩薩(てんじんぼさつ)さまの顕された『浄土論』を中国の曇鸞大師さまが注釈をされた書物『浄土論註』の中のお言葉であります。

 この私がお浄土に往生させていただくことも、お浄土に生まれ覚りの身とさせていただき直ぐさま人間界に帰ってきて迷える人々を救済させていただく身とならせていただくことも全て阿弥陀様の本願力と云う他力の働きに依るのであることがはっきりとのべられています。このことを往相回向、還相回向(おうそうえこう、げんそうえこう)と申します。この二回向の教えこそが親鸞聖人が「念仏のみぞまことにておはします」と申された核心であると云えます。

 親鸞聖人が「天親菩薩」の「親」と「曇鸞大師」の「鸞」の字をいただかれて「親鸞」と名乗られていることからもこのことがよくうかがえると思います。

 

 

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