万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

浄土にてかならずかならず まちまいらせそうろうべし

2011年04月16日 | Weblog
 4/14午前7時バスは大三島インターチェンジを出発して一路京都本願寺に向かいました。渋滞もなく順調に本山に到着。

              
             修復完成された御影堂内陣のご真影さま
             九具足のお荘厳に数々の須弥盛(しゅみもり)のお供えがされています
              (クリックして下さい)

 昼食後、御影堂に入堂し所定の席に着きました。

 午後2時より法要開始、この度の縁儀は二台の大太鼓(だだいこ)が打たれ打たれて参進する新たな作法です。これも中々気が

引き締まる思いがいたしました。法要中は奏楽員も5、60人と云う大編成が見事な楽を奏でて感動的でした。

 今回御遠忌のために制定されました「宗祖讃仰作法」しゅうそさんごうさほう(音楽法要)には始めと終わりに御門主様が親鸞

聖人のご消息(お手紙)の一節を拝読されました。有難く聴聞させていただいたことです。

 冒頭部分
  弥陀の本願と申すは 名号を称えんものをば
  極楽に迎えんと 誓わせたまいたるを
  深く信じて 称えるが
  めでたきことにて候うなり

 末尾に
  この身は
  いまは歳きわまりて候らへば
  さだめて先立ちて
  往生し候わんずれば
  浄土にて かならずかならず
  まちまいらせ候べし

 3月11日に東日本大震災勃発し被災の最中にあって法要の開始が懸念されましたが予定通り営まれ、より緊張感がただようよ

うな法要でありました。

     新樹光眩しく集ふ大遠忌   明慧

 夜は琵琶湖畔の「京近江」と云うお風呂の素晴らしいお宿に泊まりました。朝早く湖面が見える風呂につかっていると北東方面に真っ赤なお日様が見え静かに波する湖面が微妙な輝きを見せます。その中に一艘の釣り舟がシルエットのように見える風景が風呂につかったまま展望されるのです。
 風呂から上がると急いで部屋に帰りカメラを持って湖畔に走りました。その時撮影した写真がこの画像です。(クリックしてください)

        
        琵琶湖孤舟
      朝霞琵琶湖小舟の影浮かべ  明慧

                                   
                                   暁の芦(あかつきのあし)
                                 東雲に芦影青く琵琶湖畔    明慧



 
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2 コメント

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Unknown (らんこママ)
2011-04-17 16:05:53
早朝の浪穏やかな湖面のショット良いですね~。ほんのりとした優しい色合いです。やはり海とは違った静けさを感じます。
無事に法要を終えられ、向かわれた大原三千院の新緑もこれからが身頃ですね。お疲れ様でした。
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お先に (釈破旬)
2011-04-23 20:03:53
私は お先に10日の日に 大遠忌にお参りさせていただきました。大太鼓の音にはびっくりしましたね。大遠忌という場合は お西です。大派では
ご遠忌と言います、わが派では第一期法要は中止してしまいました。それに関しては賛否あるようですが親鸞聖人が最晩年88歳のときに関東の乗信坊に宛てたお手紙で、今回のような悲惨なことも驚くことではないとはっきり言われていますので、あたふたせずに わが町の清沢満之の言うように「天命に安んじ、人事を尽くす」を聞いて、腹を据えて自分のなすことを実行するしかありません。
門主さんや新門さんの言われるように 被災者に寄り添いながら同苦はできませんが同悲の心で日暮しをさせていただきましょう。
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