今年1年の法語カレンダーは昭和から平成へと親鸞聖人のお念仏に生きられた方々12の遺された尊いお言葉が法語として掲げ
られています。その表紙には金子大栄先生のお言葉 「念仏は自己を発見することである」 のお言葉が挙げられています。
金子大栄先生は明治14年のお生まれ、新潟県のご出身です。真宗大学卒業後清澤満之先生主宰の浩々洞に入られ東洋大、大谷
大、広島大学で講じられ多くの学生や求道する人々を導かれました。その講義録や講演録は著作となって多く残されています。
表紙の法語「念仏とは自己を発見することである」のお心は如来さまがこの私を見抜いて救う全ての手立てを完成された輝き、
光に遇うままがこの私の本当の私を知ると云うことなのであると味あわせていただきました。
今年一年の法語は昭和の時代を生きられた念仏者、妙好人の残されたお言葉からお念仏の光に照らし出された「自己」をテーマ
として選ばれているようです。それでは一月の法語について味わってみたいと思います。