万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

1月の法語

2011年01月03日 | Weblog
 新年1月のカレンダーには太平洋に昇るご来光の画像に法語「聞思して遅慮することなかれ」(もんししてちりょすることなか

れ)の親鸞聖人の『教行信証』総序の一文が掲げられています。その前文からのご文は次のように述べられています。

  「誠なるかな、摂取不捨(せっしゅふしゃ)の真言(しんごん)、超世希有の正法(ちょうせけうのしょうぼう)、聞思して遅慮することなかれ」

苦難と悲哀の淵に沈淪するあなたを、どのようなことがあろうとも抱きとって捨てることはできないと申される如来さまの詔

(みことのり)は世に超え、たぐい希な正法です。疑う余地のない真実誠なのですから、能く聞かせてもらい、能く味あわせても

らわなければなりません。決して聞くことに躊躇(ためら)うようなことがあってはなりません。(住職意訳)

 先日紹介致しました法語と1月、2月と『教行信証』の総序からのご文が揚げられています。総序のご文は一語一語が疎かに出

来ない聖人が推敲に推敲を重ねて磨き抜かれたご文であると読ませていただくことであります。一言一言がズシン、ズシンと心底

に響きます。総序は総序で独立した一冊の大切なお聖教と云うこともできましょう。

(画像はクリックすると大きくなります)

 
 
コメント
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