万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

花三島茶碗(はなみしまちゃわん)

2010年07月29日 | Weblog
 一昨日、広島市にお住まいのY.Hさんが叔母様のご法事のためにお参りになられました。その折り

「主人も亡くなり、私もいつどのようになるかわかりません、これは長年大切に使って来たお茶碗で

すが、お寺に納めさせていただきとうございます」と箱に入ったお茶碗をご持参になられました。

 拝見いたしますと、箱には「花三島写 茶碗」、箱裏に「永楽善五郎」と書かれて「永楽」の墨印

が押されています。明らかに数年前に他界されました永楽十六代の造になるものです。お茶碗は三島

茶碗の写ですが、お茶碗の作りが素晴らしいと感じました。

 忝なく有難く受納させていただきました。

 Y.Hさんは84才になられますが長い茶歴の方です。それだけに愛玩のお茶碗を離されることは

寂しくつらい思いがされるでしょうに、・・・・。

 噛みしめるようにゆっくりとお話をされて、定期バスで広島へ帰って行かれました。  多謝
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