万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

祇園会(ぎおんえ)

2010年07月17日 | Weblog
 昨夜、雨模様に雷鳴が聞こえていました。今日のお天気報道では西日本は一斉に梅雨が明けたことを報じていました。豪雨の被害の状況のニュースと一緒に梅雨明けを聞くことも余りなかったことです。

 今日17日は京都の祇園会、山鉾巡行は梅雨明けの蒸し暑い中を行われたことでしょう。祇園祭りが来ると私が16,7才の頃、京都での下宿のおばさんが話してくれた祇園祭りについての京の人たちの思いには当時の私には理解しがたいものがありました。
 長刀鉾を先頭に四条通りを東進して八坂神社の手前の河原町の交差点で巡行は北上する。巨大で恐ろしく背の高い鉾が囃子とかけ声で北に向きが変わると、「京の人は秋が来た、といやはるのどすェ」 まだ土用にもならないのに「秋が来た」とはと意味不明に思いましたが、今はその思いがよく分かります。
 画像は4代前の住職が使っていた江戸時代の百科辞典「大節用集」の冒頭部分に祇園会の山鉾巡行の模様が版画で刷られています。これには7基の鉾、19台の山が並んでいます。

 「大節用集」500頁くらいもあるものなのですが、単色刷りとは云えその精緻な版画には驚くばかりです。収載されている事項は多岐にわたっていて貴重な項目が多数あります。

 頁の上半分には日本歴史上の忠臣と云われている人々を紹介し、下半分6頁が山鉾巡行図になっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする