万福寺 大三島のつれづれ

瀬戸内・大三島 万福寺の日記です。
大三島の自然の移ろいと日々の島での生活を綴ります。

如燈風中(木版)

2008年05月30日 | Weblog
 画像は20代の頃に作った木版(打板)です。
分厚い赤松の切れ端があったので作ってみたので
したが叩いてみるとわりかしいい音がしますので
後門に吊して使用していました。
 ある時、何か法語を書いておきたいと思い、筆で
「如燈風中」と善導大師さまの日没礼讃の無常偈の
お言葉を墨書して一人悦に入っていました。
 これを見た亡父(先代三智)が「これは遺憾!滅
難期を書かなければ意味が通じない。小さくてもい
いから書き添えておくように」と云われたのには驚く
とともに恥ずかしい思いにグッシャリなった懐かしい
思い出がある「木版」なのです。この度、新たに雲版
が出来ましたが手作り自書したこの木版は捨て得ずい
ます。
 善導大師さまの無常偈は
  人間怱々(そうそう)として衆務を営みて、年命の
  日夜に去ることを覚えず、
  燈の風中に滅っせんとして期しがたきがごとし、
  忙々として六道に趣き定まることなく、
  未だ解脱して苦海を出づることを得ず、云何ぞ安然
  として驚懼(きょうく)せざらんや、 
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雲版(うんぱん)

2008年05月30日 | Weblog
本堂が新しくなって、勤行が始まることを院内に知らせる
鳴り物に「雲版」を新調しました。後門の横、地下階段の
上に吊して朝のお参りの時や寺でのご法事の始まる前に打
っています。3打「ジャン、ジャン、ジャン」と耳に相当
強力に響きますから覚醒効果は確かにあります。
 旧本堂では私が20代の頃に手作りした木版(打板)を
使用していました。木版の音は「コン、コン、コンコン」
と耳に柔らかくて捨てがたいものがあります。
 画像は新調した雲版、
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