カズヤ

テニスが終わり、トンカツ屋へ行った。
このトンカツ屋には謎がある。以前も書いた事があるのだが、男か女か分
からない店員がいるのだ。みためはちょっとポッチャリしていて、髪を後
ろでちょっとだけ束ねている。そして声は女声。
今までいろんな人と一緒に行ったのだが、真相は分からず毎回のようにや
きもきした気分でトンカツを食べなければならない。男か女か…。みんな
それぞれ意見が違っていたが、決定的な証拠を出せる者はいなかった。
今日も店内にその人はいた。
が、やはり男か女か分からない。こうなったら本人に確認するしかないの
か…。しかしそれも失礼な話だよなぁ。
どうしたものか…。
そう思いながらボンヤリと窓の外を見ていると、入口付近でオバサンがう
ろうろと不信な行動をしていた。
何だあの人？？
すると、入口付近に通りかかった店員（男女店員ではない）に声をかけは
じめた。
「カズヤいます？カズヤ」
「は？」と店員。
「私カズヤの母なんです。いつもお世話になってます。ちょっとカズヤを
呼んでいただきたいんですけど…」
店員はカウンターのほうへ向かい…
「後藤くん（仮名）！お母さん来てるよ！」と言った先にいたのは、例の
男女店員！！
「え～～！お母さんが～？？」と女声で入口にかけよっていったカズヤ。
おおおお！！！！
男だったぁ！！！！
この１年くらいず～～～と気になってた事が遂に解決した！！！
胸がすぅ～～～とした～～～～。
達成感というか安堵感というか…とにかく今日のトンカツは最高に旨かっ
たわ。これで今度からは何の障害もなくこのトンカツ屋にいけるな。