お腹

ここ最近お腹の調子が悪いのよね。

特に寝起きはしばらく痛いまま。

のたうち回って、お腹を押さえながら悶え苦しむってほどではないんだけどね。
いつまでもトイレから出られないってほどでもないんだけどね。
でも何だか気持ち悪いの。

冷えているんだろうなぁ。
お腹出して寝ている事が多いもん。

なので昼くらいまではずっと、お腹を温める事に全精力を注いでいる。
温かいお茶を飲み、お腹にホッカイロを貼って過ごしている。

このままじゃいかんな。
もっと効率よくお腹を温め、そして不調を改善していく方向に持っていかねばならない。

やっぱりここは、腹巻きするしかないのだろう。
それがベストの選択だと思う。

腹巻き！

う～ん。
やっぱちょっと抵抗あるね。

だって腹巻きと言えばオジさんのするものだもん。
オジさん＝腹巻き
腹巻き＝オジさん

どんな若作りをしていたって、どんな肌ツヤが良くったって、腹巻きをすればオジさん認定されてしまう。

ボクもそんな歳になってしまったのだろうか。
哀しい事ではあるけど、お腹が悪いので仕方ない。

どうしてオジさん達は腹巻きをするのか不思議だったけど、みんなお腹が悪かったのだろうな。

さて、じゃあ購入しましょうかね。
値段がいくらくらいか分からないので、ネットで検索してみる。

と！

なんじゃこりゃ！？
最近の腹巻きってこんなのばかりなの！？

カラフルでさぁ。
薄くてさぁ。
そのくせ温かいらしいしさぁ。

いやいや。
こんなもんは腹巻きじゃないやい！

腹巻きと言って、真っ先に思い浮かぶのはバカボンパパか寅さんがしている茶色いやつだろう。
それが日本人ってものだ。

いいえ、私はワンピースのゾロがしている緑色のが思い浮かびます。

なんて人もいるかもしれないが、ここでは無視。

腹巻きは、毛糸の茶色いやつって相場が決まっているのだ。
それが今はこんな事になっていたとは。
ボクの知らない間に、世間の腹巻き事情は変わっていたようだ。
ほとんどが女性用腹巻きばかりなんだよね。

「腹巻はオジさんのするものと思っていませんか？」

なんてキャッチコピーまである始末。

う～ん。
これはちょっと恥ずかしくて出来ないぞ。

世の男性の憧れである茶色い腹巻きを、こんなオシャレにしやがって～！
女性め～！

もし寅さんがこんな真っ赤でお尻の辺りまである腹巻きをしていたら、あれほど大ヒットしてなかっただろうよ。
バカボンパパも、こんな花柄の腹巻きをしていたら、あんな綺麗な奥さんとは結婚出来ずにいただろう。
当然バカボンも生まれないのでパパにもなれず、何と呼んでいいのか分からない男になってしまっていた。

やっぱりボクはあの茶色い腹巻きがいいな。

もはや売場の片隅の追いやられているか、もしかしたらもう売っていないかもしれないけど…
どうにか見つけ出して、早く装着したいものだ。