用事があったので外出する事にした。
玄関を開けて外へ出ると…
すぐ横に玄関がある女性も出かけるところだった。
たまに挨拶する程度の方。
「こんにちは〜」
今日も挨拶だけして通り過ぎようとしたら
「すいません!」
と声をかけられた。
「鍵が抜けないんです!」
え?
そんな事あんの?
確かに鍵穴に刺さったままになってるけど。
試しに引っ張ってみる。
本当だ。
ビクともしない!
これは大変じゃないですか!
「急いでる時に限って…」と笑っているから、どうやら今から仕事なんだろう。
鍵が刺さったまま家を出るわけにはいかないもんな。
どんなに引っ張っても抜けない。
回転はするから鍵の開閉は出来るけど、鍵が刺さったまま閉めたって何の意味もない。
泥棒が入り放題だ。
あんまり良くないのかもしれないけど、潤滑油を鍵穴へ吹きかけてみる。
こんなの、油さえあればスルッと抜け…
ないな。
ビクともしない。
まずい。
このまま抜けなかったら鍵屋さんを呼ぶしかないのか?
だったら、今から出勤というこの女性には出勤してもらって、暇なボクがこの玄関前で待機しておくしかないんだろう。
それはやだな。
こうなったらペンチで引っ張ってみるしかない。
部屋から取ってきて、鍵を挟み、引っ張ってみる。
おっ!
スルッと簡単に抜けた!
良かった!
さっきの潤滑油の効果もあったのかな。
助かったよ。
しかしこれからいつボクの家の鍵もこうなるか分からないな。
同じ構造の同じ年代の鍵だもん。
お互いの玄関の間に、ペンチをぶら下げておいたほうが良さそうだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます