息子(4歳)とスーパーに行った。
いつものように勝手にカートを押し、勝手に進んでいく息子。
ちっこいゼリージュースを当然のような顔をしてカゴに入れる。
そしてお菓子コーナーへ。
たぶん同世代の平均よりはお菓子を食べない息子だけどね。
いつもスーパーに来たらこの流れになるのよ。
好ましい事じゃないけど、まあこれくらいは容認している。
それほど高いものじゃないから、スーパーに来た時くらいはいいだろう。
が!
今日はそこにアンパンマンのオモチャを発見した息子。
新製品らしい。
すると「今日はこれにする!」と、手に取ってしまったではないか。
いやいや。
勝手に決めるなよ。
オモチャはいかんぞ!
400円近くしやがるしさ。
オモチャ屋さんのオモチャならともかく、スーパーの一角に置いてあるものとしては破格だ。
破格すぎる。
そんなのに400円も使えないよ。
食料品を買いにきた時にフラッと使えるような金額じゃないよ。
それはせいぜい200円までだ。
しかし、いくら言っても持ったまんまの息子。
遂には愚妻がレジに並ぶと、ちゃっかりとオモチャを持ったまま付いていってやがる。
いやいや。
何度も言ってるけど、ダメだって。
でも離さずにその場を動こうとしない。
愚妻が会計を済ませても、まだ諦めない。
仕方なく実力行使。
体ごと抱え上げてオモチャを戻しに行く。
が、号泣!
そしてボクの腕の中で散々暴れて抜け出し、オモチャを持ったまま逃走!
すげぇ。
決して聞き分けがいいほうではないけど、ここまで騒ぐのは珍しいぞ。
余程このオモチャが欲しいんだろうな。
さあ、どうしよう。
いつもだったら鉄拳制裁するとこなんだけどなぁ。
今のご時世、少なくとも人前ではそんな事出来ない。
どっかに閉じ込めるって手もあるが、それもここでは無理だ。
本当はトイレの個室にでもしばらく閉じ込めてやりたいけどねぇ。
世間体ってのが邪魔をして、そこまでの行動を取れない。
ただでさえ号泣してて注目を浴びてんだから、ここはしっかりとした対応を取るべきだろう。
ボクだって、いい親だって思われたい。
理想の父親だって思われたい。
そこで、話し合いで解決を試みる。
今までの経験上、この手のオモチャはすぐに飽きるだろう。
このオモチャに、果たして400円の価値があるのかどうか。
そもそももうアンパンマンはいいんじゃないのか。
と説き伏せる。
が、無理。
まだ泣いたまんま。
そんな状態が5分以上。
もう限界だ。
ボクはこの後、出かけなくっちゃいけないしさ。
そもそも、泣きながら持っているオモチャの箱が、少し凹んじゃってんだもん。
こりゃ買わないわけにはいかないよ。
無念。
そして屈辱。
観念して、買ってしまいましたわ。
でも実はこのシリーズのオモチャは、二年前くらいにも買った事がある。
これって一個でも遊べるんだけど、違う形のを4つ組み合わせるとより楽しいってやつなんだよね。
しかしダラダラ買っていたら製造が終わってしまい、前回は3個しか揃わなかった。
中途半端に一部分揃ってないそのオモチャを見るたびに、何だか気持ち悪かったんだよな。
今回はそうならない為に、早めに4個買ってしまうか…。
でもそんなに甘やかしたくないし、そんな予算もない。
でも揃ってないのは気持ち悪い。
どうしたもんだ…。
迷うとこだなぁ。
『ここで静かにしといたらあれ買ってやる!』的位置づけ★
言う事聞かせなくっちゃいけない場面は山ほどあるからなぁ。
効果あるかもしれない。
これでオネショがなくなってくれるのなら、安いものだ。