うそつき

テニス後、いつものように数人でご飯に行った。
今日は５人だ。
いつものように各自が行きたい店を提案し、ジャンケンで勝った人のとこ
へ行くようにした。
ボクは悪評高い『はらぺこ●』という店にしてみた。
ここは置いてあるお惣菜を勝手に取ってから清算し、それからレンジでお
惣菜を温めるという店。
そんな方式のくせに値段は安くないし、あまり美味しくない、唯一褒める
ところはいつ行ってもガラガラに空いているってとこだけだ。
誰もがあまり好きな店ではないんだけど、５人もいるんだから罰ゲーム的
な意味合いでこの店を提案してみたのだ。
５分の１でボクがジャンケンに勝つとは思えなかったからね。
でもこういう時に限って勝っちゃうんだよ。
みんなからのブーイングを浴びながらも仕方なく『はらぺこ●』へ。
なんで勝っちゃったんだろ…
なんでこんな店を提案しゃちゃったんだろ…
文句を言われるごとに落ち込んでくる。
特に愚妻は心底嫌そうな表情をしている。
「あ～あ！」と落胆の様子でボクを睨み付ける。
すまない…。
反省しながら店に着き、店内に入っていく。
と…
「わ～！！どれにしよ～！！これもいいなぁ～！あっ！割引券割引券！」
って、愚妻が一番楽しんでやんの！！
さっきまで先頭にたってボクを批難してたくせに！！
といっても喜んでいたのは愚妻だけで、他のメンバーは楽しんでなかった
けどね。
Ｒ氏に至っては、「たまご焼き焼き立てですよ！」と言われたから取った
のに、食べてみたら冷たかったようで結局残してましたわ。
不味い、高い、というこの店のキャッチコピーに本日新たに『嘘つき』と
いうフレーズも加えられましたとさ。