昭和30年代を描くノスタルジック路線の映画だが「ALWAYS 三丁目の夕日」と違って九州の炭鉱町が舞台となる。
厳しい労働条件の炭鉱ゆえ、労使問題や外国人雇用、その酷使など深刻な問題を抱えているはずだし、子供の世界もイジメ、偏見、体罰の日常だ。
しかし、そのリアルを描くことがテーマではないので、ほどほどに抑制の効いたバランスで生きる哀しみがジンワリと滲み出て、当時の子供たちのバイタリティが活写される。
都会から越してきた母子と親しくなる悪ガキの、母親に対する慕情が切ない。
監督も含め出演者に九州系が多いので、最近作「悪人」に比べても九州弁に関する限りはよほど違和感がない。
大竹しのぶの配役は、「青春の門」の織江が炭鉱町でそのまま年をとったらこうなっていたかもと思わせてくれる。
厳しい労働条件の炭鉱ゆえ、労使問題や外国人雇用、その酷使など深刻な問題を抱えているはずだし、子供の世界もイジメ、偏見、体罰の日常だ。
しかし、そのリアルを描くことがテーマではないので、ほどほどに抑制の効いたバランスで生きる哀しみがジンワリと滲み出て、当時の子供たちのバイタリティが活写される。
都会から越してきた母子と親しくなる悪ガキの、母親に対する慕情が切ない。
監督も含め出演者に九州系が多いので、最近作「悪人」に比べても九州弁に関する限りはよほど違和感がない。
大竹しのぶの配役は、「青春の門」の織江が炭鉱町でそのまま年をとったらこうなっていたかもと思わせてくれる。