久々にオカルトと呼べる映画だ。描かれるのは吸血鬼ではなく悪魔である。
ラストのクレジットまで含めてストーリーをなしており、一種の復讐劇の体裁をとる。
華やかな存在であったジェニファーのために復讐を果たすのが、風采の上がらない親友ニーディだが、ジェニファーを殺したのはそのニーディ、というところが屈折している。
主人公の親友という脇役ながらやがて輝きを増して行き、次は彼女を主役にした続編が作られるかも知れない。が、本作に関する限り主役はミーガン・フォックス演じるジェニファーで、その体に何が起きたのかが主筋となる。
冒頭で「キャリー」を思わせるような災害が発生する。がそれは単なる事故で、それが発端となってジェニファーに力が宿ることになる出来事へと発展する。
結局、親友がその敵を討つことになるのだが、なぜジェニファーは級友の男の子たちを襲う前に自分で復讐しなかったのか?と思ってしまった。