お客さんが見上げながら「なんや? また物入りやな?」と言うので、
「いや、あれは元売のもんやから元売がしはんねや^^」と答えた。
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元売の看板マークは元売の顔。
落下防止のために定期的にこうして点検に来られます。
私たち系列の販売店に課せられている“ブランド料”には、こういったコストも含まれています。
SS過疎地対策協議会発足 供給不安解消へ始動
平成27年3月4日 燃料油脂新聞
過疎地での駆け付け給油や巡回給油のニュースに何か割り切れない思いがするのは私だけでしょうか?
確かにガソリンスタンド過疎地対策は必要不可欠です。
しかし、その過疎地や、その過疎地の隣町で、今も、この時も、地域への供給責任を感じて必死で営業を続けている地場業者がいるのです。
それを傍目に、やれ呼び鈴SSだ移動式ガソリンスタンドだとやられるのを見ると「無情だな」と思うのです。
確かにガソリンスタンド過疎地域への補助金は手厚く用意されています。
けれどもそれではダメなんです。
高値の店よりも、消費者は安値の店を選びます。
自動車ですから、車を走らせれば安値店に行くことは容易なのです。
業転との仕切り格差や系列内での差別対価、
自分の店の仕入れ値よりも安い値段で売る店がある現実。
「公正公平な仕切りを」「格差の是正を」
もう15年も前から販売業者は訴えてきました。
根本的な問題は「仕入れ値の格差」だからです。
その根本的な問題が解決されていないから、
「ライフライン」「最後の砦」との言葉とは裏腹に、
1日に4軒ものガソリンスタンドの減少が続いているのです。
ガソリンスタンド2万店計画はまだ進行中だという業界アナリストもいます。
「中核SS」「呼び鈴SS」「移動式ガソリンスタンド」これらの話題を見ると、「消えてくれていいよ、あとは美味くやるから」と言われているような気分になります。
でも、しかし、ガソリンスタンド淘汰は仕方のないことだとも思っています。
石炭が石油になったように、石油もまた他のエネルギーにその地位を明け渡すのでしょう。
ただ、
仕入れ値の格差というハンデを背負いながら、
大手が不採算を理由に切り捨ててきた小口の配達(地域へのエネルギー供給)を、不採算を承知で担い続けてきたのは昔ながらの小さなガソリンスタンドだということだけは知って頂きたいのです。