masumiノート

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「他社より7円安い」ガソリンの、

2015年03月24日 | ガソリンスタンド2

アサヒ商会・桜川SSが撤退 1年待たずにクローズ
相次ぐ 販売姿勢問う声 (3月18日 ぜんせき)

北海道函館市を拠点に全国展開する大手PB系のアサヒ商会。
この桜川SS(茨城県桜川市)がオープンからわずか7か月程で撤退。
(ほかの地域でも同様のことがあるようです)

「SSは自由競争なのでいつやめても法律上問題はないが、(ガソリンスタンドは)地域に対してエネルギー供給という使命を負っている。無責任ではないか」と、同社の販売姿勢を疑問視する声が上がっている。


3月23日 燃料油脂新聞
SS減少収まらず 広島県内 1年で23カ所廃業・廃止

減少した23カ所のうち、廃業は12カ所、廃止が11カ所。
廃業は何らかの事情で業界から撤退
廃止は複数SSを運営する事業者が不採算SSなどの閉鎖に踏み切ったものとみられている。
地場業者に限らず、広域ディーラーも含まれている。

※組合員外の実態は明らかになっていないが、それを含めればかなりのSSが減少しているものとみられる。


*****(以下、青系文字がmasumi

アサヒ商会が「他社より7円安い」と謳えるのは、地場系列店の仕入れ値より常に10円程度安い業転玉を仕入れての運営だから。
そして、利益が出ないと判断すると簡単に撤退する。
(同社は、廃業したガソリンスタンドの施設を安く買い取るか借りるかして営業を始めるようなので撤退のハードルも低いのだと思います)

規制緩和によって参入してきた業者は、地域へのエネルギー供給という使命なんか、はなから持っていないんじゃないかな。
そういった意識の低い業者は、規制緩和以前からの業者の中にもあると思う。


不採算で廃止するのは広域業者。
1つの店舗を生業として地場で運営している業者の多くは、不採算でも赤字でも簡単に撤退したりしない。
最後の最後までやって、「廃業」となる。


上記の茨城県桜川市のアサヒ商会は7カ月で撤退してくれてまだ良かったんじゃないかな。

安値で市況を陥没させ、高値の仕入れ値で営業している地場3者店を疲弊させる・・・
そのような状態がもし5年も続けば耐え切れずに廃業してしまった3者店もあったかも知れないもの。
そしてその後にこのアサヒ商会が撤退すれば、その地域はガソリンスタンド過疎地になってしまう可能性もあるから...。


規制緩和は、安値を消費者にもたらせたけど、
利益追求型の企業によって、地域へのエネルギー供給という使命感を持っている地場業者を廃業へと至らしめた。
そして一部の消費者には“高値”と“不便”を・・・・・



PS
アサヒ商会などのPBは、CAや販社や広域大手等の安値セルフやマークを掲げていながらセルフと同じ安値で販売しているフルが既にある地域には、出店しないと思います。




SS減らしの青写真に沿って