日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「合格えんぴつ」

2010-12-21 14:58:29 | 日々のこと



ちょっと早いけれど三男坊の私立高校の受験料を払い込みしてきた。
そしていただいたのが「合格えんぴつ」です。
ついでに「教育ローン」のチラシも添付されていたのはご愛嬌。
まだ高校まではローンを組まなくても大丈夫だと思う・・・思いたい
それにしても振込手数料が600円って高いですね~
最近手数料のいらない大手銀行や格安のネットバンクを使っていると、窓口振り込みの手数料の高さにビックリ。
でも、受験料の支払いだから文句を言ったら良くないのかな?


そんなこんなで来月1月には私立高校の受験があります。
こちらはほぼ大丈夫との「確約」済み。
この制度についてはいろいろ感じる事があるけれど、また今度書きます。
ただ言えるのは「中学浪人」にはならなくて済みそうだ、と言う事。


数日前の土曜日に息子の本命になった公立高校の説明会に行ってきました。
普通の親子は一緒に行くのだろうけれど、我が家は完全な別行動!
私は電車で、彼は友達と自転車で行きました。
JRのホームにはいろんな高校に行く母子の姿が多くいるこの時期。
私はのんびり気楽な気持ちで単独行動でした。


そして高校についてから説明会会場に入ったらとても多くの受験生と保護者が来ていました。
その混雑の中、偶然にも私の真後ろに座った息子と友達。
「ゲゲッ」とした息子の表情はちゃんとキャッチしたぜ
あ~、何でこんな偶然が? この大混雑の中で。
私立高校と違って一緒にいる必要はないのですが・・・
そうして数時間の説明とスライド上映を観て、施設見学をして終わりました。


迷走していた息子の受験校もここでほぼ決定しました。
公立だけど施設が素晴らしい。
そして校風の「自主自律」も評判な学校です。
進学校としても知られるこの高校にまずは受かってくれ!
世の中舐めていないで真摯に頑張ってくれ!  と言いたいです。


実は彼の今の関心事はiPod!
持っていたシャッフルが壊れて(いまだシャッフルだった・・・)
nanoを狙っているのだが最新モデルはイヤらしい。
第5世代をどうゲットするかが一番の気がかりらしい。
こうしていつも「受験」が一番大切な位置にないようだ!


どうする、息子。
親をうるさがるだけでなく、この大きな山を乗り越えるために勉強せよ。
あ~ドキドキ
こんな日常を相変わらず過ごしています。


そう言えば来週の今頃は全日本フィギュアも終わって代表も決まっているのか・・・
そっちの方もさらにドキドキです。

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「エレジー」

2010-12-21 14:09:58 | 映画・DVD・音楽・TV・本など
   

「エレジー」をWOWOWで観ました。
ベン・キングズレーが恋愛モノに出る事に興味があり観たのですが、これがなかなか奥深い作品で思わぬ感動を覚えました。


2008年のアメリカ映画。
アメリカ文学の巨匠と言われるフィリップ・ロスの小説「ダイング・アニマル」を映画化した大人の愛の物語。
監督はスペイン出身のイザベル・コイシェ。
この監督は「死ぬまでにしたい10のこと」や「あなたなら言える秘密のこと」「パリ、ジュテーム」などを手掛けています。


さて、おもな内容は・・・

ベン・キングズレー演じるデヴィッドは60歳の著名な大学教授。
見るからに教養があって落ち着きと自信を持ちながら自由に恋愛をしている老紳士。
そんな彼が知り合った大学の教え子コンスエラという美しい女性をペネロペ・クルスが演じます。
いつしか二人の関係が本物になっていくなかで初めてデヴィッドに訪れた「老いていく事の恐れ」が気持ちを揺らしていきます。
そして些細な事で別れ、2年ほど経った時にまた表れたコンスエラ。
その時の彼女は悲しみに満ち溢れ、デヴィッドは迷わずに彼女を支える事に・・・というようなお話。


コンスエラは大学に入り直したので30歳の設定とか。
それでもペネロペ・クルスの美しい表情や身体にはハッとさせられました。
特に暗室で浮かび上がってくる写真の笑顔なんてすごく素敵。
最近の「・・・恋するバルセロナ」などではエキセントリックなイメージが強いけれど
この「エレジー」は見た目よりも派手さは控えめで素敵な女性を演じきっていた感じ。
オン・ザ・眉毛のパッツン前髪のヘアスタイルも可愛い。
そんな彼女が2年後に表れた時のショート・ヘアも強く印象に残ります。
そして後半にデヴィッドがコンスエラの姿を写真に撮る時の全体的な肌の印象も・・・
何と言うか・・・ソフィア・ローレンを彷彿させる、「けだるい肌感」を感じた私。
つまりこの作品の中だけでもペネロペ・クルスの演技の巧さを初めて感じました。


さらに心を奪われたのはベン・キングズレー!
誰が彼の恋愛モノでここまで感動できると想像できるのか。
彼の存在感は以前から一目を置いていた私、とにかく「エレジー」の教授役は本当に素晴らしかった。
英国出身の彼は舞台俳優としての経験が多く、映画出演をしてからは「ガンジー」「シンドラーのリスト」その他多くの作品にも出ています。
製作当時は65歳ほどの彼がとてもセクシーな老紳士になり、その鍛えた身体と威厳のある姿勢からも本当の男たるものを感じました。
その一方で、心のうちは老いていく事の不安を抱え、コンスエラを失う男の悲哀を持っているのも人間的です。


その他の重要な登場人物として。
デヴィッドの長年の親友ジョージ(デニス・ホッパー)の存在が良かったです。
この二人がスカッシュをしたりサウナに入り本音で話す姿も良かった。
特にコンスエラと別れて寝込むデヴィッドにジョージが食事を食べさせるシーンが好き。


それからデヴィッドと20年ほど身体の付き合いだけがある女性キャロライン(パトリシア・クラークソン)
彼女も50歳ほどですが魅力的でしたね。
彼女も女性としての「老いる事の恐れ」を感じていて、その女性独特の心境がすごく心に響きました。


あとおまけにデヴィッドの息子役をあのピーター・サースガードが演じます。
(相変わらず鼻から口元の表情が胡散臭いぞ)
おもな登場人物はこの5人ほど。


最初は若い女性に惹かれた老いた男性の嫉妬をドロドロに描いた作品と思いこんだけれど
それはまったく違っていました。
すごく上質で人間の愛する本能の苦しみを見事に描いた人間ドラマだと思います。

ペネロペ・クルスが素足の裏をベン・キングズレーの頬に押しつけるシーン。
誰がこんな演技をしようと思ったのでしょう?
このシーンはすごく印象に残り、その他でもゴヤの絵画のシーン、海辺のシーンなども良かったですよ。


「会えなくなるわね」と病院のベッドでつぶやくコンスエラを「私は、そばにいる」と答えるデヴィッド。
少しだけ希望が見えるようで、本当はどうなるかわからない・・・
そんな余韻のあるラストも味わいのあるものとなりました。


あ~、良い映画を観たな~と心から言える作品でした。

今回の評価は・・・  星4つ   ☆☆☆☆


   
   

   


      

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