このインパクトのある恐ろしい肖像画が評判(?)だった「エスター」を観ました。
エスター、恐すぎです!
2009年のアメリカ映画。
ヴェラ・ファーミガが好きで観たのですが、なかなか良くできたサスペンス・ホラーでした。
おもな内容は・・・
3人目の子どもを死産で失ったケイト(ヴェラ・ファーミガ)とジョン(ピーター・サースガード)はトラウマに苦しみ、夫婦関係も限界を迎えていた。
以前の幸せな日々を取り戻そうとした彼らは養子を取ることに決め、地元の孤児院を訪問。
そこで出会ったエスター(イザベル・ファーマン)という少女を養女として迎え入れるが・・・というお話。
まずはやっぱりエスター役のイザベル・ファーマン!
製作時は12歳くらいだったのかな。
映画の中では9歳の設定でしたが、可愛く見せる時や本当の姿を見せる演じ分けが巧すぎでした。
自分の邪魔になる存在は過去でも現在でも容赦なく殺すエスター。
悪魔に支配されている訳でもないのに、その残酷さは恐ろしかったです。
しかし、こんな役をやっちゃって良いのか、イザベル・ファーマン。
一生エスター役がとりついてしまいそう・・・
歯医者嫌いの訳がわかると一気に恐ろしい形相となりました。
9歳も演じ、33歳も演じられる彼女は本当に末恐ろしい・・・
アメリカの養子制度がどんな厳しさかは知りませんが、もうすでに二人の可愛い子どもがいても養子が欲しいものだろうか?
死産をきっかけに不安定な感情になってしまうヴェラ・ファーミガの演技はさすがでした。
それから、聴力障害のある女の子マックスがかなり巧い!
困惑や恐怖をしゃべれないから表情だけで上手く表現していました。
巻き髪も可愛い女の子でしたね。
この作品がトラウマにならなければ良いけど・・・。
それから父親役のピーター・サースガード。
「17歳の肖像」でも思ったけど、何か胡散臭い表情を持つ役者さんなんですよね~
あくまでも個人的な意見だけど、夫としても誠実さを感じないし鈍い!
だから殺されたのか・・・
私にとって、ピーター・サースガード以外で同じように胡散臭く感じる役者がいまして、
ジェイソン・アレクサンダーとウィル・パットンあたりがそうなんです。
わかっていただけるでしょうか?
サイコ・ホラーとしてはかなり秀逸な作品でした。
とにかく「エスター」の存在感にやられました。 恐っ!
今回の評価は・・・ 星3つ半 ☆☆☆★