「ニューヨーク、アイラブユー」は観ていますが「パリ、ジュテーム」を観ていないのは変な感じでしたので、DVDで視聴です。
こちらも群像劇、それも何と一作品が5分のお話を18話!!
まるでバラエティーパックのような予感。
2006年の作品。 (フランス・ドイツ・リヒテンシュタイン・スイスが製作地域)
パリの各地区を舞台に愛にあふれる人間ドラマが次々と描かれていました。
監督もガス・ヴァン・サント、アルフォンソ・キュアロン、トム・ティクヴァ、コーエン兄弟
オリヴィエ・アサイヤス、ジュラール・ドパルデューなどなど。
そして日本からは諏訪敦彦監督も参加。
俳優陣も超豪華ですよ。
スティーヴ・ブシェミ、ジュリエット・ビノシュ、ウィレム・デフォー、ニック・ノルティ
イライジャ・ウッド、ナタリー・ポートマン、ジーナ・ローランズ、エミリー・モーティマーその他大勢。
久しぶりに観たギャスパー・ウリエルが超かっこいい!
18話の中にきっと気に入るストーリーがあるはずです。
私の好きなお話は・・・
☆マレ地区 (ガス・ヴァン・サント)
この監督ならではのゲイのお話。ギャスパーに見とれてしまった。
☆チュイルリー (コーエン兄弟)
地下鉄で観光ガイドブックを読むブシェミ。何も言葉を発しなくてもここまでボコボコにされてお気の毒。 子どもの吹き矢もスパイスになってます。
☆16区から遠く離れて (ウォルター・サレス)
自分の子を託児所に預け、電車を乗り継ぎ裕福な家のベビー・シッターを務める女性。
両方の子どもに歌う子守唄が印象的。
☆ヴィクトワール広場 (諏訪敦彦)
我が子を亡くした母親をビノシュが演じてます。
夜のパリの広場にカウボーイ姿のウィレム・デフォー。
幻想の中、我が子を強く抱きしめる母の愛が切なかった。
☆エッフェル塔 (シルヴァン・ショメ)
大きなカバンを背負う男の子が両親の馴れ初めを話します。
エッフェル塔の下でパントマイムをする道化師の映像が面白かったです。
もう常に足が走っている状態(レレレのおじさん状態!)
☆モンソー公園 (アルフォンソ・キュアロン)
サニエとニック・ノルティの会話に見事だまされました。でも何か素敵で微笑ましい。
☆フォブール・サ・ドニ (トム・ティクヴァ)
盲目の男性と女優志望のナタリー・ポートマンのお話。
動きの速い映像で面白さがアップしています。 ナタリーは素敵だな~
☆カルチェラタン (フレデリック・オービュルタン、そしてジェラール・ドパルデューも)
もうすぐ離婚が成立する熟年夫婦のお話。 ジーナ・ローランズの存在感がすごく良い。
ドパルデューも良い役でした。
☆14区 (アレクサンダー・ペイン)
フランス語を勉強して一人旅でパリに訪れた中年女性。
憧れのパリを歩きながらフッとした時に感じる心の動きが手に取るようでした。
あ~、ちょっとお気に入りが多過ぎますね。
なかには何も感じなかったお話もあるんですが・・・
最近フランス映画が好きで、パリの街歩きの番組もお気に入りの私としては満足な映画でした。
今回の評価は・・・ ☆3つ半 ☆☆☆★