日々、心のつぶやき☆

映画やフィギュアや好きな事を勝手につづっています。最近、弱気なのでダニエウ・アウヴェスのようなタフさが欲しいです。

「シャッター・アイランド」

2010-10-15 22:22:11 | 映画・DVD・音楽・TV・本など


「シャッター・アイランド」をDVDで観ました。
これは公開時にいろいろな宣伝効果で「謎」を視聴者に煽った作品だったはず。
その頃時間がなくて劇場には観に行けなかったのですが、やっとのDVDの視聴になりました。
もちろん、原作も読まず。
そして先入観を持たずに観ました。

まず言いたいのは・・・

「これは絶対にリピーター狙いの作品だったはず!」

だって一度観ただけでも気になるシーンが多過ぎるし、解釈の仕方がはっきりしないように思えてしまう。
最初から「あれっ?」と思う場面があって、猜疑心いっぱいで観続けました。
これは後からいろんなレビューを読みたくなる作品で、まさに製作者の思うつぼなのか。
そんな訳で、2度観た私の思う見解を書きたいです。


2009年のアメリカ映画。
あのマーチン・スコセッシ監督とディカプリオのコンビです。
その他にもベン・キングズレーやマーク・ラファロ、マックス・フォン・シドー その他にも豪華な配役ばかり。


精神を病んだ犯罪者の収容施設がある孤島、シャッター アイランド。
厳重に管理された施設から、ある日一人の女性患者が謎のメッセージを残して姿を消す。
孤島で起きた不可解な失踪事件の担当になった連邦保安官のテディ・ダニエルズ(レオナルド・ディカプリオ)は、この島を訪れ真実を追う事に・・・というようなお話。


「謎を解かないとこの島から出られない」なんてキャッチフレーズがありましたが、どんな事をしてもでられないんじゃないかな、と思うほどの閉鎖された場所。
ベン・キングズレーの存在感も怪しくて怖いし。
テディの不幸な身内の話も悲しすぎます・・・

と思っていたけれど、この映画自体2つの解釈があると思うのです。

まずその1は・・・
映画では禁じ手だろうけど「妄想オチ」ですね。
この保安官テディは本当はこのシャッター・アイランドの患者だったというオチ。
そして相棒の保安官チャック(マーク・ラファロ)が銃の扱いにも慣れていなくて、本当はテディの監視役というか、主治医。
まぁ、テディ自体も本当の姿は「レディス」なんですけどね。
この妄想オチで最後のレディスの言葉・・・「モンスターで生きるか、善人で死ぬか?」のセリフは奥の深い悲しみを感じる事もできますが。
多分、この見解で観る人が多いと思います。

その2は・・・
最初に船でやってくるテディのこめかみには傷が・・・つまりすでにロボトミー手術を一度ほどこされているのか。
テディはかつてアウシュビッツ施設のダッハウ強制収容所の解放現場にいた過去がある。
その時の即決裁判(その場での銃殺刑)をしたトラウマを抱えている。
そしてシャッター・アイランドでの人体実験の疑いを感じていたテディをおびき寄せて繰り返し「洗脳」したという解釈です。

見解によって病院は善なのか悪なのか分かれますが、ベン・キングズレーだと後者を選びたくなっちゃう。
でも「シンドラーのリスト」のイザック・シュターン役は大好きですよ!


何か観れば観るほど謎が深まるけれど、どちらにしてもテディの苦しみは計り知れない。
始終苦悩を浮かべる表情のディカプリオ、特別好きじゃないけど巧い役者です。
そしてお気に入りのミッシェル・ウィリアムズも儚くて悲しみの演技が相変わらず巧い。


評価を出すのも難しいこの作品。

今回の評価は・・・星3つ   ☆☆☆

あのスコセッシ監督が今更「シャマラン」路線を使うのは理解できないから、彼の狙いは違うと思うんだけどな。
「脳を信じるな」と言う事がテーマかも。















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