WOWOWにて「譜めくりの女」を観ました。
2006年のフランス映画です。
日本公開は2008年だったかな、ちょっと興味がありましたがそのままだったのです。
あらすじ: かつてピアニストを目指す少女だったメラニー(デボラ・フランソワ)は、ピアノの実技試験中、審査員の人気ピアニスト、アリアーヌ(カトリーヌ・フロ)の無神経な態度に動揺してミスを犯し、ピアニストの夢を絶たれる。その後、アリアーヌに再会したメラニーは、演奏会の成功の鍵を握る“譜めくり”に抜てきされるが……。
(シネマトゥデイより抜粋)
作品全体がとにかく無駄なセリフがなく、メラニーの子ども時代からすぐに引き込まれました。
10歳の時のメラニーの試験後にやったことと表情が怖い・・・
ピアノ好きな素直な子に見えたのに・・・
その後大人になったメラニーの役をするデボラ・フランソワはうまかったです。
静かに表情だけで演技をする女優さんでした。
大きな動きはないのだけれどジワジワと怖い。
女の奥底に潜む感情を表すのが上手でした。
細かい点を言えば・・・
ピアノの実技試験中に無神経な態度をとられたと言うけれど、そこまでひどい行為だったのかな・・・とも思います。
それからピアニストにとっては大事な「譜めくり」の存在だけど、メラニーに対して気持ちが揺れるようになるいきさつもちょっと弱いかな?
それともアリアーヌの幸せは見せかけだったのか?
でも、誰が死ぬわけでもなく、それぞれの家族にジワジワと悪い影響を残して去った彼女。
ほとんど表情が変わらない役だったのに最後の達成感を感じるような小さな笑みはまた怖かった。
フランス語で話すフランス映画も良いですね。
(これ当たり前だけどたまに違うものもあるので)
ちょっといつも観る映画と違っていたので、なかなか興味深かったです。
男の子と遊ぶメラニーは普通なのに・・・
今回の評価は・・・ 星3つ ☆☆☆