”Young Love”by Anne Brennan
やあ、これは爽やかなトラット・アルバムであります。初夏、雨上がりの日曜日、みたいな感じでしょうか。
Brennan Sisitersというグループで活躍しているアイルランドのトラッド・シンガー、Anne のデビュー作であります。まあ、この手の人たちというのは、デビュー作といっても結構ベテランの貫禄の歌を聴かせたりしますな。彼女もそんな一人。
それにしても、冒頭の曲がペギー・シーガーの曲だ、というのがなんだか嬉しいじゃないですか。と言って、分かる人も分からん人も、そりゃあおられるでしょうけれど。
その他、お、それを持ってきたか、みたいな選曲のトラッド曲にゴスペル風情やらビートルズのカバー(これも、人があんまり歌わないみたいな曲を選んで)を取り混ぜ、マニアの琴線をくすぐりつつ、アルバムは進行して行きます。
結構、ゴタマゼの選曲ながら不思議に統一感があるのは、彼女が歌をさらりと流しつつ歌って行くからでしょうか。
ともかくくどくない。澄んだ清涼感のある声で笑みを含みつつの歌唱が爽やかで、うん、この文章もとっとと終わっておこう。