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絵本の話を中心に、好きなもの、想うことなど。

2023年10月 読書の記録(絵本)

2023-11-21 17:41:28 | 好きな絵本

10月は友への誕生日プレゼントの本を探す月。
贈りはじめの頃は自分が読んできた絵本の中から、
だったのが、いつの間にか、贈りたい絵本を探す、
に、変わってきて‥。
どれがよいかな、どれだったら気に入って
貰えるだろうと、色々読み比べるのが楽しいです。



石津ちひろさんの詩集か、絵本はどうだろうと
探して、辿り着いたのがこの絵本。



早口言葉や韻を踏んだ詩に、絵を描いたのは
あの、ピアニストのフジコヘミングさんと知って
驚きました。




友だちのインスタで、たぶん、知った絵本。
これを機会にまずは図書館で借りて読んでみました。


スコットランドの北西、セント・キルダ諸島。
荒れる海に囲まれた「世界のはての島」で、
人々は生きるための工夫をこらし、協力していましたが、
1930年を最後に島は無人に。5歳で島をはなれた少年の目を
とおして描かれた絵本。控えめな色が哀愁を誘いました。




こちらもインスタから。バイクに乗ってる女性が表紙を
飾っている絵本って、どんな内容なのだろう?と‥。



三蔵さんの、リアルシトロンで、実際に手に取り
読むことができました。

「いろんな場所へ行ってみたい。世界じゅうを旅したい」
1973 年、バイクに少しの荷物を積んだアンヌはパリをはなれ、
カナダ、アラスカ、日本、インド、アフガニスタンと心の
おもむくままに走りました。そこで出会った美しい風景、
心優しき人々との交流を、アンヌ自身が実際に旅した時の
記録や写真とともに「絵本」という形で、私たちも追体験
しているような気持ちにさせてくれます。

もしかして
わたしたちの20,000キロの旅は
とうに半分を越え、ゴールが見えてきているのかも
しれないけれど。

美しいものをみたい、美しいものに触れていたい
という思いがあれば、テープを切る瞬間まで
自分らしくいられるのかも、と裏表紙を閉じたあとに
思いました。久しぶりにドキドキしながら
ページをめくった絵本。




同じく。リアルシトロンで見つけた詩集。



絵本もいいけど、なぜか今年は詩の本を贈りたいと
思ったので、見つけられてよかった。
(表紙の絵とレイアウトもいいですよね~)


かみぶくろ

ゆすりあげて
腕の中の
不安なかたちを整える

その中ほどに
ひとつは水の音をつくって
うすい紙のふちを落ち
底におさまるもののすべてを
わたくしだけがそらで言える

ちいさいふくろのふくらみのへり
ささえきれるだけの重さを
胸高にかかえこむと
中身のどのひとつも
生きものになれもせずに
帰り道をひとしく揺れた

長い坂道をのぼりつめると
また立ち止まり
ゆすりあげて
きつくたばねられたねぎの
その青いところを抱きしめるのだ


この詩集とアンヌの旅の絵本を贈りました。










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