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報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

夢日記 20200531

2020-05-31 23:43:10 | 日記
 今日は久しぶりの公休だったので、昼近くまで寝ていたのだが、疲れていると逆に眠りが浅くなるものだ。
 そして、そういう時だからこそ夢を見る事が多々ある。
 聞いた話、夢日記を付けると不吉な目に遭うという。
 私が日蓮正宗の信徒でなければそれを真に受けて黙っているところだが、なまじっか特定の宗教に入って信仰していると、その点怖いもの知らずになってしまう。
 ある意味、これも洗脳なのかもしれないね。
 ま、良い意味だと捉えることにするよ。
 で、夢の内容なのだが、これまた信心絡み。

 まだ私がさいたま市に住んでいた時、大宮駅西口で顕正会婦人部員とやり合ったことがある。
 もっとも、実際にやり合ったのはトチロ~さんの方で、これはトチロ~さんも自身のツイッターにアップされている。
 この婦人部員が夢に出て来た。
 場所は何故か大宮駅またはその近辺ではなく、東武東上線のときわ台駅前。
 これは顕正会東京会館の最寄り駅であり、かつてそこは本部会館であった所でもある。
 で、どういうわけだかその婦人部員、JK2人も連れて来ていた。
 日蓮正宗や創価学会の関係者なら首を傾げる組み合わせだが、顕正会では珍しいことではない。
 例えJKでも紹介者が婦人部員であれば、婦人部に所属することになるのである(が、最近はもしかしたらその後で女子部に引き継ぎとかはされるのかもしれない。少なくとも男子部はそう)。
 恐らくJKが出たのは、ただ単に私の性欲だと思う。
 今月は残業職人をやることになり、なかなかヌく暇と体力と気力が残されていなかったからである。
 で、夢の中の私の対応はどうかというと……逃走した。
 恐らく、3対1で勝てないとでも判断したのだろう。
 別に殴り合いのケンカをするわけでもないのにね。
 間一髪、駅前のタクシーに飛び乗って逃走には成功した。
 ま、申し訳ないが夢の中でさえこの体たらくなのだ。
 現実でも、法論は(少なくとも私1人では)カンベンしてもらいたいね。

 で、夢はまだ覚めてはいない。
 次に場面が代わり、今度はどこかの会議室。
 喫茶室ルノワール辺りの貸会議室か?
 夢の中なので、こういう所は曖昧だ。
 今度の相手は、かつて顕正会に所属していた時にお世話になった上長達。
 結局法論する羽目になったのかというと、そうでもない。
 何故か私のブログの話になり、そこで出た内容が……。

 上長A:「雲羽君(夢の中では私の本名)の作品では、日本人女性が殆ど出て来ないんだけど、何で?」
 雲羽:「外国人女性の方が扱いやすいからです。というか、日本人女性は私の作品で扱いにくい」
 上長B:「しかも更に白人ばっかりだ。どうして?」
 雲羽:「ポルノ女優をモデルにすると、どうしても白人が多いからですよ。条件は作者の私でも分かる英語圏の国ですから」
 上長A:「キリスト教をやり玉に挙げているのは折伏のつもり?」
 雲羽:「そう捉えて頂いても結構です。が、魔女狩りは殆どフィクションですよ。遠巻きに、『人種差別主義の諸悪の根源である』ことを書いているんですけど」
 上長B:「というと?」
 雲羽:「キリスト教を破折したことがある人なら分かりますよ。白人たるマリアが日本人である稲生勇太に惚れたのは、『キリスト教の信仰を捨て、つまりその差別主義の呪縛から解放された』ことを意味しているんですけど、誰も気づいてくれない」
 上長A:「分かるかーい!」

 という所で目が覚めた。
 目が覚めた後で、しばらく笑いが止まりませんでしたな。
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“大魔道師の弟子” 「サウスエンド監獄」

2020-05-31 20:06:25 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月8日09:00.アルカディアシティ南端村 魔界稲荷神社→サウスエンド監獄 視点:稲生勇太]

 南端村で戦いの準備を整えた稲生達は、再び魔界稲荷神社へと戻った。
 といっても、階段を上った先ではなく、その下で威吹は待っていた。

 威吹:「準備はできたかい?」
 稲生:「うん」
 威吹:「ここから監獄まではそんなに遠くない。この道を進んで林の中に入ると、隧道がある。それを潜った先に監獄はある」
 マリア:「話だけ聞くと、随分近いように聞こえるけど?」
 威吹:「この社自体、村の端にあるからな。そういうことだよ」

 それでは尚更、中世の騎士風の亡霊を警戒するわけだ。

 威吹:「こいつを代わりに連れて行ってくれ」

 威吹が紹介したのは今朝方、稲生の勤行を聞いてしまい、吐き気を催した妖狐の少年であった。
 見た目には15歳程度に見える。
 銀髪を肩の所で切っており、くせ毛になっている。
 緑色の着物に焦げ茶色の袴を穿いており、一振りの刀を差していた。

 威吹:「こいつは茶取。多少先走る所はあるが、剣の腕前自体は坂吹に次ぐものだと思っている」
 茶取:「茶取です。今日はよろしくお願いします」
 稲生:「稲生勇太です。よろしく」
 マリア:「マリアンナ・ベルフェゴール・スカーレット。よろしく」
 威吹:「監獄の入口までは茶取が詳しい。監獄の中に入らずとも、その周りからして既に怪しい気配が漂っている。絶対に油断しないでくれよ」
 稲生:「分かった」

 3人はサウスエンド監獄に向かった。
 既に空は今にも降り出してきそうなほどに、厚い雲が掛かっていた。

[同日09:30.南端村・林の中→隧道 視点:稲生勇太]

 林という割には随分と鬱蒼なものだった。

 マリア:「道は続いてるから分かるけど、そうでなきゃ魔の森みたいだ」
 茶取:「何の何の。起伏が無いだけマシですよ」

 茶取は軽い足取りで先導する。
 どうやら歩き慣れているようだ。
 一本道かと思いきや、途中で道が分岐している。

 茶取:「こっちです、こっち」

 茶取、迷わず右の道を進む。

 稲生:「そっちの道は?」
 茶取:「そっちは妖狐の里に通じるトンネルがあります」
 稲生:「妖狐の里って、こっちにあったの!」
 茶取:「魔界ではなく、魔境です。里の者はアルカディアシティのことを魔京と呼びます」
 稲生:「魔京か。得てして妙だ」
 マリア:「日本語は難しい……」

 右の道を進んでしばらく進むと、素掘りのトンネルが現れた。

 稲生:「屋敷の入口のトンネルでさえレンガ造りなのに、こっちは素掘りか……」

 中は真っ暗である。

 茶取:「明かりならあります」

 茶取は右手から狐火を出した。
 青白い鬼火である。
 マグネシウムを燃やしたかのように明るい。

 茶取:「行けっ」

 茶取が狐火を飛ばす。
 狐火は真っ暗な隧道の中を照らした。
 隧道は意外と長い。
 そして、途中から鉄道の線路が現れた。

 稲生:「何だろう、これ?」
 マリア:「トロッコでも通ってたのか?」
 茶取:「位置的には……このトンネルの向こうに鉄道の操車場があります。一説によると、監獄へ収監する囚人列車が走っていたことがあるとのことです」
 稲生:「これ、鉄道のトンネルだったのか!」
 マリア:「恐らく、アウシュビッツ強制収容所への収監者を送った列車のようなものだろう」
 稲生:「徹底してたんだなぁ……」

 そこを抜けると、風景が一変した。
 マリアが表現したアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所は平地の上に建っているが、こちらは岩山に沿うように建っていた。
 そして、監獄へは鉄橋を渡った先にあった。

 稲生:「だ、大丈夫かな?崩れたりしないよね?」
 マリア:「1つ思ったんだけど……」
 稲生:「何ですか?」
 マリア:「その橋と、後ろのトンネル崩落させれば、亡霊も来れないんじゃない?」
 茶取:「亡霊じゃなく、ただの魔物であればそうしてましたよ。だけど、ボク達は亡霊ではありませんが、ボク達でさえそんなことされた所で突破できる自信があります。多分、労力の無駄なだけじゃないかと」
 マリア:「あ、そう」

 マリアは年下の少年に面と向かって反論されたことで、少しイラッと来た。

 稲生:「ま、まあ、とにかく橋を渡ろう」

 稲生が一歩足を踏み出した時だった。

 ゴブリンA:「グヘヘヘヘ……」
 ゴブリンB:「ココヲ通リタカッタラ、ミグルミ置イテケ!」
 ゴブリンC:「ミグルミ!ミグルミ!」
 マリア:「ったく。6番街のアホ盗賊団みたいなこと言いやがって……」

 マリアと稲生は魔法の杖を構えた。
 茶取はスラッと日本刀を抜いた。
 これには妖気が帯びている。

 茶取:「でやーっ!」

 茶取、大きく踏み込んでゴブリンAの首に刀を突き刺し、貫通させた。

 ゴブリンA:「グェッ……!」
 稲生:「強い!」
 マリア:「Fi la!」

 マリアも負けじと杖から炎を出してゴブリン達を焼き払う。
 稲生も見習いの弱い魔法とはいえ、爆発系の攻撃魔法を杖から放ってゴブリン達を倒した。

 稲生:「よし、倒した!」
 マリア:「次もこの調子!」
 茶取:「余裕です」

 因みにドロップアイテムを探すのは戦士ならでは。

 茶取:「ポーションとエーテルを持ってました」
 稲生:「はは、了解」

 そして3人は橋を渡った。
 こんな鉄道橋でも整備はしなくてはならなかっただろうから、ちゃんと作業員用の通路が確保されていた。
 だが、廃止されてからは全く整備されなくなった為か、所々朽ちている。

 マリア:「帰りは師匠に迎えに来てもらった方がいいかもなぁ……」
 稲生:「『行きは良い良い、帰りは恐い』って言いますからね」
 茶取:「『通りゃんせ』ですか。川越の三芳野神社のことらしいですね」
 稲生:「それも1つの説だね。何か、色んな説があるんだって」

 気になるのが、『歌詞の「行きはよいよい 帰りはこわい」が、被差別への一本道を意味しているとする説があるため、東京では放送できるが大阪では放送できず排除される形となっている』(ウィキペディアより)とのことだ。
 東日本の人間が触れてはいけない何かが、そこにはあるようである。

 稲生:「コンクリート造りの、いかにも収容所って感じだな」

 鉄橋を渡り切ると、線路は重厚な正門へと続いていた。
 だが、肝心の門扉は硬く閉ざされており、ビクともしなかった。
 高さも10メートルはあり、とても飛び越えられそうにない。

 稲生:「別の入口を探しましょう。この収容所も老朽化していますから、仮に閉まっていても、こじ開けられるドアとかあるかもしれません」
 マリア:「そうだな」
 茶取:「搬入口とか、職員通用口とかを探してみますか」
 稲生:「それはいいかもね」
 マリア:「最悪、どこか穴でも開ければいいさ」

 マリアは気軽に言い放った。
 恐らく、この監獄は魔道士は収監していなかったのかもしれない。
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“大魔道師の弟子” 「威吹の依頼」

2020-05-31 11:39:29 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月8日07:00.アルカディアシティ南端村 魔界稲荷神社 視点:マリアンナ・ベルフェゴール・スカーレット]

 マリア:「師匠、朝ですよ。起きてください」
 イリーナ:「うーん……あと5分」
 マリア:「シルバーフォックス達に食い殺されても知りませんよ」

 マリアは起き上がった。
 寝巻に浴衣が貸し出されたがそれは着ず、緑色のTシャツと黒いショートパンツで寝た。
 イリーナは浴衣のサイズが合わなかった為、ランジェリーのまま寝ている。

 マリア:「今日は曇りか……」
 イリーナ:「もしかしたら、雨が降るかもね……」
 マリア:「喋れるのなら起きてください。ほら、あんた達」

 マリアはミク人形とハク人形を人間形態に変えると、イリーナを起こさせた。
 まるで老人介護だ。

 イリーナ:「このまま着替えさせて」
 マリア:「自分で着替えてください!見た目はカントクの年齢とそんなに変わらないんですから!」

 マリアは客間を出ると、洗面所に向かった。

 マリア:「全く。朝から……」

 隣の客間を覗くと、稲生は既に起きており、畳の上に正座して勤行をやっていた。

 妖狐:「うっぷ……!」

 その時、近くにいた妖狐の1人が吐き気を堪えているのが分かった。

 マリア:「Hey,what’s wrong?Are you ok?」
 妖狐:「え、えーと……」

 マリアは自動通訳魔法具を客間に置いてきたことを思い出した。

 マリア:「何カあったノ?」
 妖狐:「あ、あれ……」

 妖狐が指さしたのは稲生を客間。

 マリア:「……Oh!I see.(あー、なるほど)」
 妖狐:「ぼ、ボク失礼します……」
 マリア:「Good bye.(お大事に)」

 ヨロヨロと立ち去る妖狐を見送ると、マリアは笑みをこぼしながら洗面所に向かった。

 マリア:(勇太の読経は破邪の効果があるという。そして、ここにいるのは破邪される側のモンスター達。だからか)

 トイレは客間のある建屋の方は洋式なので助かった。

 威吹:「だから、朝はユタが勤行やってるから近づくなと言っただろう!」

 後で威吹の説教が聞こえて来た。

[同日07:30.威吹の家 視点:稲生勇太]

 稲生:「ええっ、僕の勤行で?そりゃ悪かったね」
 威吹:「いや、いいんだ。ボクの注意を聞かなかった茶取が悪い。……ああ、あいつの名前ね」

 朝食を食べる。
 おかずに白身魚が出て来た。
 やはり魚が多いのだろうか。

 稲生:「これは何の魚だろう?」
 威吹:「ニジマスだよ。裏の川で取れるんだ」
 稲生:「魔界にもニジマスがいるんだ~」
 威吹:「当番で川に入って魚を取るんだ。これは坂吹が入って今朝取ってきた」
 稲生:「へえ!凄いね」

 稲生は威吹と一緒に住んでいた時期が長かったからか、普通に釣り糸を垂らして釣ったものだと想像したが、マリアはまるで妖狐達が熊のように魚を取った姿を想像した。

 威吹:「あいにくと肉の方は店で買わないといけない。それが高くてね」
 稲生:「今度、お中元で肉を送らせてもらうよ」
 威吹:「かたじけない」

 あの弟子達の分まで考えると、牛1頭分で足りるかどうかといったところだが……。
 朝食を食べ終わると、威吹の部屋に移動した。

 威吹:「それで、依頼の方なんだけど……」
 稲生:「いつでもいいよ」
 威吹:「この村の東端に監獄がある。帝政時代に反乱分子をブチ込んでいた所で、今は使われていない」
 イリーナ:「新しい刑務所を魔の森の近くに造ったのよね」
 威吹:「ところがそこに……何だ。『幽霊』が住み着いたらしい」
 マリア:「what’s!?」
 威吹:「いや、ボクも信じられなかったさ。まあ、そこは噂だから、弟子達の何人かを調査に行かせたんだ。そしたら……」
 稲生:「そしたら?」
 威吹:「半死半生で戻って来た」
 稲生:「そうなの!?」
 威吹:「弟子達の話によれば、それまで監獄に侵入した人間達の死体……もう殆ど白骨化しているが、それらも転がっていたらしいんだ。もちろん、監獄にさえ入らなければいいんだろうが、いつ調子に乗って監獄の外に出てくるか分からないからね。今のうちに退治しておいた方がいいと思うんだ」
 稲生:「いいと思うよ」
 マリア:「どんな幽霊だ?」
 威吹:「馬に乗った騎士のような姿らしい。あそこは帝政時代、拷問や処刑も頻繁に行われていた場所らしいから、そういう亡霊が出てもおかしくはないんだが……。馬に乗っているだけに素早く、幽霊なだけに消えては現れ、現れては消えてを繰り返す。だから、普通の攻撃は当たらない。狐妖術で何とかできるような気はしたが、何ぶん弟子達では強い妖術は使えない」
 マリア:「イブキが行けばいいんじゃん」
 威吹:「オレが行くと現れないんだ。卑怯なヤツだよ」
 マリア:「何だそりゃ……」
 威吹:「オレの力を恐れているのなら大丈夫だ。決してユタ達に倒せない相手じゃないはず。そしてヤツはユタ達のことは知らないだろうから、きっと現れる。そこを倒して欲しい」
 マリア:「その幽霊が賞金首なんだな?」
 威吹:「そういうことだ」
 稲生:「馬に乗った中世の騎士の幽霊か。確かに強そうだな」
 マリア:「魔王軍の亡霊ですかね?」
 イリーナ:「かもね。魔王軍の中にもバァルの爺さんのやり方に反発する者とか、或いは作戦上退いただけなのに、敵前逃亡の疑いを掛けられて収監された騎士もいたらしいから、それ関係かもね」
 稲生:「僕達で倒せますかね?」
 イリーナ:「いざとなったら、バァルのクソジジィに責任取ってもらうわ」
 マリア:「気軽に前の魔王をクソジジィ呼ばわりできる師匠も凄いです」

 これもイリーナの師匠がバァルと旧知の仲であり(今ではゴルフ仲間)、イリーナ自身もそのバァル大帝の下で働いていたことがあるからである。

 稲生:「早速準備しましょう」
 威吹:「物が足りないなら、駅前の商店街で調達できるはずだ。準備ができたら教えてくれ」
 イリーナ:「分かったわ。じゃ、行ってらっしゃい」
 威吹:「あ!?」
 イリーナ:「私は採点する側だもの。直接は戦えないわよ」
 威吹:「課題にする気か……」

 呆れる威吹の耳元でイリーナは囁いた。

 イリーナ:「恐らく私はその亡霊の正体を知ってる。あとは、あのコ達がそれに気づいて対処できるかどうかよ」
 威吹:「ほお……。では、イザとなったらアンタに行ってもらおう」
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