報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

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2013-08-13 21:46:37 | 日記
 今日は高速太郎氏とポテンヒット氏からコメントを頂戴した。日記のネタが無い中、ネタを頂いて真にありがたい限りである。
 しかしこのブログ、今までコメントを頂戴した方を見ると、無宗教の方が1人も見当たらない。唯一、クリスチャンと思われる方も1人おられた。拙作“新人魔王の奮闘記”に七つの大罪の悪魔が登場する予定なので、いいきっかけになったと思う。

 さて、やはり私の実家、仙台は暑いらしい。しかし天気予報を見る限り、東京近辺と違って35度を超えることは無いようで、それが唯一の救いだ。まあ、東京近辺が暑過ぎるだけだろう。最高気温ならまだ熱帯砂漠の方が上だが、しかし夜の最低気温ともなると、逆に砂漠は20度以下にまで下がるとのことで、逆にそこは羨ましいくらいだ。
 非常識な暑ささえ無ければ、逆に私は夏の方が冬より好きなんだがね。

 そんな中、ポテンヒットさんはクソが付くほど暑い埼玉の気温に負けないほどの熱弁を振るって下さっている。そろそろ個人的に、話の内容に“番手”できないくらいだ。しかし、コメント欄がいい意味で賑わうことはブログ管理者として嬉しいことであり、これからもよろしくお願い申し上げます。

 しかしなぁ……。確かに今のブログは静かだ。もはやこのブログで他宗を破折することは無いし、顕正会や創価学会から睨まれているエリート講員さん達との繋がりも無くなったので、もはや見せしめにこのブログを攻撃する理由も無くなったのだろう。名ばかり信徒に法論を挑んでもらっても困るので、こちらからお断りしている。
 ところで、顕正会は法華講員の信心について「墓檀家程度の信心」となじっているが、果たしてそれの何が悪いのだろう?信心があるだけマシだと思うのだが……。「残された時間が少ない」のは……いや、やめておこう。とにかく私は風の吹くまま、成り行き任せ。「なるようになるさ」が座右の銘である。あ、今度それブログのタイトルにしてみようかなw
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連日の暑さ

2013-08-13 00:44:18 | 日記
 “新人魔王の奮闘記”

 草木も眠る丑三つ時……とでも言おうか。魔王城内にも時計台はあって、それが午前2時を指している。もっとも、さすがに夜中は鐘が鳴ることはない。……のだが、今夜だけは違った。今回だけは、鐘が2回鳴る。
「陛下。お時間になりました。“王宮見学会”参加者も、予定通り集まりましてございます」
 魔族の侍従が恭しくルーシーに申し上げる。玉座に腰かけているルーシーは、大きく頷いた。
「OK.それじゃ、早速通してちょうだい」
 通された“参加者”は、皆ルーシーより年下の者ばかり。参加者は1度に10人前後である。
(ふふ……。まさか、先祖がやってた悪い儀式にインスパイアされるなんて、私も堕ちたか……)
 虚ろな目をした参加者達を見て、ルーシーは自嘲の笑みを浮かべた。
(いや……。私は違う。先祖のヘマはしない)
 そう決心すると、ルーシーは立ち上がった。そして、横一列に並んで跪く参加者達に透き通る声で言った。
「皆さん、こんばんは。今夜は“王宮見学会”へようこそ。……と言いたいところなんだけど、お家の人達が心配しないように、早めに終わらせるからね。後で参加褒賞として、銀貨1枚プレゼントするからね。じゃ、早速始めましょう」
 ルーシーは、左端にいる少年を手招きした。人間界で言えば、高校生くらいだろうか。
「あなた、名前は?」
 少年は虚ろな目をしたまま答える。
「フィルモア・ハリシャルマンです……」
「ではミスター・ハリシャルマン、しばしの快楽を……」
 ルーシーは鋭い牙を覗かせ、少年の喉笛に食らいついた。
(あら、やっぱり美味しい。でも、ハリシャルマンってどっかで聞いたことある名字ね。貴族達の中にいたっけ……?)
 そう考えるが、答えはこの時点で出なかった。

「待てーっ!」
「止まれや、ゴルァ!!」
 レナは大勢の衛兵達に追われながらも、謁見の間に飛び込んだ。
 そこで、見たものは……。
「フィル!?フィルでしょ!?な、何やってんの!!」
 魔王に吸血されている、行方不明の弟だった。レナは剣を構えて、ルーシーに飛び込んで行った。
「きさまーっ!!」
「ちっ!まだ途中なのに……」
 ルーシーは忌々しそうに、少年の首から血を放した。そして、手近にあった羽付きの扇で応戦した。もちろん、ただの扇ではない。いざとなれば、鉄扇のような役割も果たすのである。
「英雄気取りの反逆者よ。私の“食事”の邪魔をするなんて許せないわ。生きてこの城から出られると思うな!」
 ルーシーは澄んだブルーの瞳を赤く光らせた。
「そっちこそ、よくも……」
 その時、謁見の間が騒がしくなった。衛兵達が集まってきたのだ。
「陛下!お怪我はありませんか!?」
「私は大丈夫よ。さあ、この者を引っ捕えよ!そして、地下牢に収監しなさい!」
 ルーシーが号令を下すと魔族、人間を問わず、レナに向かって行った。
「くっ!」
 レナはレイピアを構え直した。
「あははははは!無駄よ、無駄!悪あがきはやめなさい!春明の元仲間だか何だか知らないけど、一介の傭兵に何ができるっていうの!」
 ルーシーは扇で扇ぎながら、高笑いをした。
「や、やめろ!やめるんだ!!」
 その時、ようやく春明が駆け付けた。が、
「お前は絶対に処刑してやる!」
「黙れ!極悪魔王め!!」
「……聞いちゃいねーし」
 春明、完全に蚊帳の外だった。
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