報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

コメントレス

2013-08-05 19:29:32 | 日記
 ポテンヒットさんよりコメントを頂いた。色々な自転車の走り方があって、実に奥が深い。
 実は歩行にも番手なるものがあって、人込みの苦手な私がよく使う手だ。東京駅や大宮駅を歩くには適している。但し、何故だか池袋駅と新宿駅では通用しない。
 完単に言えば、同じ方向を歩くビジネスマンの後ろをついていくと楽だということだ。ビジネスマンは地方から来た旅行者と違い、明後日の方向に向かったり、フラフラ歩くことがなく、スピードも一定を保っていることが多いからだ。
 ブクロや新宿にもビジネスマンは当然いるのだが、乗り換え路線(つーか鉄道会社)が多過ぎて、方向に一定性が無いのが特徴だったりするんだな、これが。例えば新幹線に乗る客と山手線にしか乗らない客は、風体で分かる。ところがブクロに行くと、どの客が西武に実際乗るのか、東武に乗るのか、メトロに乗るのかさっぱり分からんのだ。そこに副都心線なんか開通しやがったもんだから、カオス性は更に増している。番手すら使用できない駅なのである。新宿駅に次いで敬遠したい駅の1つである。
 一応それが、新しく勧誡したお寺から足が遠のいている理由だ。

 話は変わって、今日のバスレポは東武バスの第二住宅入口経由、吉野町車庫行きだ。私のブログにたまに登場するので、詳しい内容は割愛させて頂く。
 平日1日に3本しかない路線を利用するのは、ほとんどが年寄りばっかりだ。東武野田線の大宮公園駅では強制的に階段の昇り降り(エスカレーターやエレベーターはちゃんとある)があるので、バスの方が便利なのだろう。そういったこともあって現役顕正会員時代、私だけがよくバスを利用していることを支隊長から、
「足が悪いのかい?」
 と、聞かれたことがある。私は首を横に振った後、
「妙観講対策ですよ。奴ら、バス路線までは知らないから」
 と、答えておいた。まあ、私がバス・フリークスなのと、大宮公園駅より近いので楽したいからというのもあったのだが。
 平日の真っ昼間に堂々と参詣している会員は少なく、月曜日は行事も無いようだ。現役時代そんな中をフツーに参詣していて、私に無職疑惑が起きたこともある。はっはっは。だったら日曜勤行、仕事でバックレませんよー。今でも御講の参加はムリだな。
 こんな取り留めないことでも、ネタになるんですよ。
コメント (2)
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顕正会本部会館はガラガラだった。

2013-08-05 14:03:21 | 日記
 “新人魔王の奮闘記”より。

「失礼します。総理にお客様がお見えですが、いかが致しましょう?」
 春明が王宮裏手の首相官邸にいると、秘書官がやってきた。
「ん、誰だ?今日は来客のアポは……。はっ!まさか、アポ無しで来る奴と言えば……」
「いえ、アポ山氏でもなければミスター・アデランスでもありません。レナフィール・ハリシャルマン殿であります」
「ああ、レナか。それならいいよ。通して」
「かしこまりました」
 しばらくして、赤い鎧にレイピアを差した女剣士がやってきた。
「やあ、久しぶりだな。闇の森での一件以来かな?」
「そうね」
「ああ、セバスチャン、キミお勧めのコーヒーを入れてくれ」
「かしこまりました」
「いつの間にか、首相執務室が移動したって聞いてびっくりしたよ。魔王に追ん出されたのかと思って」
「いやいや。陛下もご多忙になってきたからね、それに伴って俺も何だか仕事が増えてきた。魔王の仕事と首相の仕事を分離したら、こうなったんだ。もともと魔王城の新館ですら、デッド・スペース……どころか、デッド・ゾーンが多かったからね。その一部を総理官邸に改築してみた」
「ふーん……」
「人間界なら旧館なんかとっとと取り壊して、議員会館でも造るところなんだけどねぇ……。それで、今日は何の用?前に話していた魔王軍への話?」
 魔王軍を本格的な国防軍にすべく、人間の部隊の拡充を図っていた春明。一般兵士はともかく、問題なのは指揮官が足りないことだった。レナであれば、かつて魔王討伐の勇者パーティの1人として、英雄視されている。彼女が指揮官になることの期待は高い。
「あいにく、それは乗り気じゃないの」
「ありゃ。それは残念」
 ソファに向かい合って座って話をしていると、セバスチャンがコーヒーを持ってきた。
「お待たせ致しました」
「今日は頼みがあって来たのよ」
「頼み?何だ?」
「本当は魔王討伐の時に話をしたかったんだけど……」

 レナの身の上話を聞いた春明は、
(ある意味。ベタな法則だな)
 と思った。そもそもレナが魔王討伐を目的とした旅していた理由は、旧・魔王軍の侵攻によって故郷の村を滅ぼされたことによる。
 それを率いていたのが大魔王ヴァールであったため、今は仇討ちができない状態でいる。さすがに“魔界の大深部”までは行けないからだ。ではヴァールより後釜統治を任されたルーシーがその代わりになるのかと言えば、それもムリがある。何しろ今は、元・勇者の春明が首相を務めることで監視しているからだ。
 故郷の村を滅ぼされ、家族まで皆殺しにされたレナであったが、実は弟が1人いて、生き延びている可能性があると聞いたのである。
「まあ、確かに国中を捜索する権限は俺にはあるけど……」
 官報に掲載してもいいし、異世界通信社に頼んで“尋ね人”欄に掲載してもらってもいい。新・魔王軍に捜索させてもいいだろう。
「でも、こんなこと言うのはあれだけど、本当に生きてるのかい?この国も随分と政権が変わって、かなり治安が悪かった時もある」
「父さんや母さんの亡骸は見つかったけど、弟だけ見つからない。色々旅をしていて、難民キャンプまで行ってみたりもしたわ。そしたら……」
「海を越えた可能性は?スティーブンに頼んで、向こうの国でも捜してもらおうか?」
「さっきまでノーランド王国まで行ってたの」
 ノラン王国は旧オーランド王国を併合し、名前が変わった。因みに足しで2で割ったような名前にするのは、向こうの地方の習慣らしい。
 港湾で聞き込みをしていたところ、その港に到着した船舶の中に密入国者がいて、強制送還されたとのこと。その中に、弟そっくりの少年がいたらしい。
「……だから、この国にいると思う」
「なるほど。アルカディアにね。分かった。俺の力でできる限りのことをしよう」
「ありがとう」
「横田!横田いるか!?」
「横田です。先般の戴冠式における大感動は未だ冷めやらぬものであります」
「官報にレナの弟の捜索願を掲載させろ。それと異世界通信社にも、“尋ね人”欄に掲載してもらってくれ。一面まるまる使って!」
「かしこまりました。すぐにコミネ屋に連絡します」
 それと、春明は執務机の電話を取った。
「あー、もしもし。安倍だけども、魔王軍治安維持部隊司令に繋いでくれ。……そうだ。警察隊の方だ」
「ハル……」
「……そう。後で、似顔絵送るから。大至急頼むぞ」
「本当にいいの?」
「かつての仲間の頼みだ。嫌とは言えないな」
「弟が見つかったら、私もハルの頼みを断れないね」
「おっ、本当か!?レナなら一気に将官だよ!なに、この前も一番街(アルカディアシティ随一の繁華街)で、魔族のゴロツキ5人を1人で倒したんだって?」
「仮にも魔王を倒そうしていたわけだからね、今さらあんなザコ……」
「ザコったって、某有名RPG辺りじゃ、後半辺りに登場する強いモンスターの部類だぞ?凄いなぁ」
 生きてるか死んでるかは分からないが、少なくとも国家権力と大マスコミの力で、少なくとも行方は判明するはずだった。レナも、例え死んでいたとしても、亡骸は引き取って埋葬してあげたいとのこと。
 だが、これが国家を揺るがす大事件にまで発展するとは、誰も思いも寄らなかったのである。
コメント (1)
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