報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

あの人は今

2013-08-21 21:59:14 | 日記
 私は潰瘍性大腸炎で治療を続けているが、おかげさまで今現在は寛解(緩解)状態である。何度も書いているように、これが日蓮正宗法華講所属時代でのことなら素晴らしい体験発表だが、辞めてから良くなったのだから世話ない。これは元いたお寺のせいというよりは、むしろ【自己検閲により削除】であり、更に【禁則事項です】、従って【お察しください】。
 なるべく、元顕正会員から離れることにした。元顕正会員の使命は現役顕正会員を折伏するだなんてとんでもない。やりたい人がやれば良い。私は私のやりたいようにさせて頂く。

 話は変わる。今の病院に通い始めた頃、待合室に物凄くガリガリに痩せていた女性患者がいた。拒食症で通院してるのかと最初思ったくらいだ。しかし拒食症は、消化器科の分野ではないだろう(精神科というイメージがある)。歳の頃は私と大して変わらない。当時の私も重い症状に悩まされ、実は人のことは言えない状態だったかもしれない。しかしそんな私でさえ、
「大丈夫ですか?」
 と、心配になるほどの体付きであった。担当の先生が同じなので、私と同じ病気かなと思ったのだ。
 無論、先生に、
「私の前の患者さん、私と同じ病気ですか?」
 とは聞かなかった。警備員と同様、医師にも守秘義務がある。恐らく、患者のプライバシー保護の為に、聞いても教えてくれないだろうなと思ったからだ。
 ただ、診察が終わっても、私はすぐに帰らない。次の診察や検査の予約をしたり、会計をしたり、その後も休憩と称して一服したりしているからだ。そうしていると、その女性がトイレからげっそりした様子で出てくるのだ。ああ、分かるとも。下痢と血便が止まらなかったのだろうね。私も同じ道を歩んでいる(今は過去の話)。そして、安倍総理も歩まれたはずだ。
 しかし、あれぐらいになったら、そろそろ入院を勧められそうなものだ。私なんか逆に、
「いっそのこと、入院させてもらえませんか?」
 と頼んだくらいだ。もっとも先生は、
「いやいや、ユタさんの場合、まだ通院で大丈夫ですから」
 と、断ってきたが。
 最近その人、見掛けなくなったんだよなぁ。いい加減、本当に入院しちゃったかな?それとも別の病院に転院したか、あるいは……。

 この病気に関しては仏法の世話にはなっていないので、病気を理由に折伏はできそうにないな。顕正会時代に発病し、法華講時代にも症状は進み、辞めたら緩解ではとてもとても……。しかしよくオレ、あんな状態で月イチ添書登山できてたもんだ。戒壇の大御本尊にお呼ばれされるって凄いことだと改めて思う。え?今現在はどうなのかって?【お察しください】。そもそも今のお寺にすら、勧誡以来1度も行っていない(ドヤ顔)。
 私の信心の原点は顕正会にある。早く顕正会には宗門に復帰してもらいたいものだ。その時、私は顕正会に戻るつもりだ。
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富士参詣深夜便

2013-08-21 00:32:44 | 日記
 “新人魔王の奮闘記”より……。

「ブリュンヒルデ城は今は廃城だけども、改修すれば使えそうだな」
 春明は国内東方の町の視察から帰って来たところだった。
「私の分析によりますと、かつての城主、ブリュンヒルデ公爵はSMが趣味のド変態だったとのことです。グフフフ……。何でも、七つの大罪の1つであるところの色欲の悪魔に取り憑かれた公爵は、夜な夜なJKは元より、JCや果てはJSを……!嗚呼、何とも羨まし……」
「どこの世界にも、横田みたいな奴はいるんだな。てか、お前も実行に移したら死刑だからな?」
 春明はさらっと流しつつ、首相執務室に入った。
「お帰りなさいませ、閣下」
 留守を預かっていた共和党のセバスチャン参事が挨拶してきた。
「ただいま。何か変わった事はあった?」
「閣下の留守中は何も無かったのですが、急遽陛下に来賓の御予定が入りまして……」
「これから?」
「ええ」
「誰だい?」
「皇太后様です」
 さらっとセバスチャンが言ったものだから、思わず納得しかかった。
「どこの国の?」
「我が国です。コーヒーが入りました。タリーズの“ハウスブレンド”でございます」
「うん、ありがと。……うちの国、皇太后なんていたっけ?」
 春明は隣に控えているサイラスに振ってみた。
「存じません」
 サイラスは人間より長く尖った耳を少し下げ、跳ね上げた。
「私の分析によりますと、皇太后様というのは、王様あるいは女王様の御母堂様のことですね」
「それくらい知ってる。てか横田、また小難しい単語を……」
「ということは、ルーシー陛下のお母様ということになりますね」
 サイラスが抑揚の無い声で言った。
「うん……」
 春明は一瞬、何の疑いも持たなかったが、
「ブッ!!」
 口に運んだコーヒーを噴き出してしまった。
「どうした、安倍さん?」
 サイラスが目を丸くした。
「って、ルーシーはその親から勘当同然なんだぞ!?すぐに警戒体制を取れ!場合によっちゃ、血の雨が降るぞ!!」
「ええーっ!?」
 
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