報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

おまけの小説

2013-08-16 21:23:48 | 日記
 “新人魔王の奮闘記” また更に続く

「やめい!やめい!」
 春明は天井に向かって、自動小銃AK-47を発砲した。うち1発はシャンデリアに当たって、物凄い大きな音を立てて床に落ちた。
「春明!何してんの!」
 そんな春明をルーシーが咎める。
「衛兵達も静まれ!」
 春明の喝に衛兵達の動きが止まる。
「まずは落ち着こう。レナから話を聞く。何があった?」
「何があっただって?そこの魔王が私の弟の血ィ吸いやがって、落ち着いてられるわけないでしょうよ!」
「シャラップ!何が弟よ!?どこにそんな証拠があんの!」
「そう思うなら、催眠術を解けよ!」
「まあまあまあ。ルーシー、俺達がレナの弟を一斉捜索してるって話……あっ!」
 するとルーシーは眉を潜めた。
「何の話?私、何も聞いてないよ?」
「嘘つくなよ!普通、首相から魔王に報告が行くだろ!?すっトボけてんじゃねーよ!」
「だから聞いてないっての!この男があんたの弟だったら、最初から対象外にするよ」
「絶対ウソだ!仮にも魔王なら、後出しジャンケンしないで正々堂々としな!」
「うるさい!傭兵の如き、下賎の者が私に口出しするんじゃない!」
「あ、あの、アベ閣下……」
 近衛兵隊の隊長が困惑した様子で春明に話し掛ける。
「私共は如何すればよろしいのでしょうか?陛下からは、あの赤い服の女を捕らえよと命令されているのですが……」
 その命令を差し止めたのが春明の為、兵隊達が宙に浮いている状態なのだ。
「そ、そうだな。取りあえず、あの2人を引き離そう。んで、あの少年はレナと一緒に連れて行け」
「ははっ」
「あっ、地下牢じゃなくて、総理官邸の方ね」
「……ははっ」
「ちょっと!何するの!?てか、アベ!マジで魔王知らなさそうだよ?どういうこと!?」
「う、うん。あっちで話そう。弟さんも連れてな。あっ、やっぱり診療所に連れて行った方がいいかな?あ、そうそう。一部の隊員は、“参加者”の皆さんを丁重に城外までご案内するように」
「ちょっと待ちなさい!春明!まず私に説明しなさい!」
「ルーシーには後でじっくり説明するからちょっと待ってて!」
「フリーズ!」
「あとの者は陛下を丁重に、御寝所までお送りするように!」
 春明はレナの背中を押して、逃げるように謁見の間から出て行った。
「“勇者”のくせに、魔王の私から逃げやがった……!」
 ルーシーは半分憤怒、半分呆気の状態でいた。
「しかしアベ閣下、陛下の魔法が効かないとは……」
 隊長は完全に呆気に取られていた。そして、
(さすが勇者様は凄い)
 と、心の中で感服した。
(と、それよりも……)
 隊長はルーシーに向き直した。
「大変恐れ入ります。陛下、お部屋に戻りましょう」
 ルーシーの顔に憤怒の表情が浮かんでいた。
「お怒りになられるのも、無理からぬことでございます。ですが、アベ閣下は必ず今夜の事件の真相をご説明くださるでしょう」
 隊長は、ルーシーが“王宮見学会”を妨害されたことを怒っているのだと思っていた。
「こ、この私を差し置いて……あんな奴を……!」
「へ、陛下?」
 “魔王の杖”の先端がピンク色に光っていた。七つの大罪に関わる悪魔のシンボルカラーに光ると聞いたことがあるが、ピンク色は……恐らく“憤怒”だったと思うが……。
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帰省1日目

2013-08-16 16:55:34 | 日記
 実は昨日の夕方から仙台市内の実家に帰省しているのだが、本当にお盆の時期に帰ったのは何年ぶりであるか分からない。本業が本業だけに、のうのうとお盆に休むことは許されないからだ。それが今年はOKになったのは、代わりに人海戦術となるコミックマーケットの臨時警備に協力した見返りに他ならない。コミケはお盆の時期と重なるのが通常で、それが為に休めなかったのだ。しかし今年の夏コミは、微妙にお盆からズレてくれた。これが幸いだったのである。
 お盆の時期に移動する際は注意が必要だ。別に電車や道路の混み具合とか、そういうことではない。JRはカレンダー通りだが、バスが通常平日ダイヤで運転しているとは限らないからだ。因みに私は、昨日から今日まで国際興業、西武、仙台市営、愛子観光、岩沼市民と乗ったが、全部が全部、土休日ダイヤであった。混み具合がどうのこうのより、自分がこれから乗る公共交通機関がどのダイヤで運転されているか確認した方が良い。
 私の場合、今日は岩沼市民バスに乗ったが、公式サイトにどのダイヤで運転するか書いてなかったので、市役所に電話して聞いた。電話対応してくれた若い職員は、実に丁寧に教えてくれた。ん?どうして市役所なのかって?岩沼市民バスはバスの運行こそ宮城交通に委託しているが、運営元は岩沼市だからである。これが仙台市営バスだったら、私は仙台市交通局に電話していただろう。
 電車の方はE721系三昧。仙台駅前から愛子駅まで愛子観光バスに乗ったが、いすゞ・エルガのワンステップで、内装は汎用であり、国際興業に乗っている気分だった。この路線のハイライトは、仙台西道路走行区間だろう。自動車専用道路上にバス停は無いので、長いトンネルをひたすら進むところがいい。区間が長いため、運賃表の上がり幅がパねぇ!
 愛子駅から仙台駅まで仙山線。ここは愛子始発の電車も多数運転されているので、席にあぶれることはない。E721系というのは、仙台駅を発着する在来線電車で最新型のタイプである。2両で1台。私が乗った電車は、それを2台繋いだ4両編成である。先代の701系がオールロングシートで、旅行者には非難ごうごうだったことから、その反省を踏まえたか。JR西日本のように、転換クロスシートが導入されることはないだろう。仙台地区ならちょうどいいと思うのだが、何が嫌いなのか……。
 そのまま今度は常磐線に乗り換える。車両は別だが、形式はやっぱりE721系。ヘタすりゃずっと701系で長距離移動を余儀無くされる“18きっぱー”にとっては、ホッと一息つけるのが仙台駅付近なのだろう。
 因みに今、仙台側から常磐線に乗ると、浜吉田という駅で分断されている。なので電車の行き先も浜吉田行きと当然案内されるのだが、仙台駅の自動放送が面白い。元々は浜吉田行きなんて行き先は無かったせいか、自動放送の“中の人”である津田英治さん、わざわざ「浜吉田」の部分だけ言い直しているw
 岩沼で降りて、今度は仙台空港まで岩沼市民バスに乗り換える。コミュニティバスみたいなもので、マイクロバスで運転するのがデフォのようだ。もっとも、他の行き先のバスを見ると普通の中型バスもいたので、必ずしもそうではないようだ。運賃は均一性で、都バスと同じく200円也。乗り方も東京特別区と同じで、前乗り後ろ降りで前払い。
 さて、私以外にどれだけの客が乗るのやら。もしくは年寄りばっかだろーなんて思っていたら、意外や意外。本当にこれから飛行機に乗るといった荷物を抱えた人や、地元の女子中学生(?)、航空大学校の職員らしき人の利用まであって、お年寄りは1人も乗ってこなかった。ま、趣味で乗ったのは私だけということでww

 それにしても仙台空港も変わったねぇ。震災の時、津波が滑走路と駐機場を蹂躙する映像を見たが、まるでそれが嘘のようである。ここで食事休憩。M.M.Cの牛タンシチュー定食なんかお勧め。ただ、量的には私のように、どう見ても大食漢でない者が満足する程度である。
 ここから仙台空港アクセス線に乗るつもりだが、まだ時間があったので10分100円のネットコーナーに行く。匿名PCだし、あっつぁブログに爆弾仕掛けてくるか。弟のブログに成り済ましのカキコをしておこうwww
 仙台空港から乗った電車もE721系。但し、それまで乗った本線系統の車両との違いは、大きな荷物が置けるスペースがあり、ワンマン仕様になっていることである。しかし無人駅は無いので、車内に運賃箱や運賃表は無い。これを“都市型ワンマン”という。2両編成だと、やはり混雑しやすいな。お盆の時期だからかな。

 何にせよ、暑い中歩き回ったわけだから、結構な汗だくになってしまった。明日は、もっと別のルートを歩いてみることにしよう。
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