報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

例大祭開催まで、あと……。

2013-08-09 19:29:11 | 日記
愛知県で、世界中のレイヤー集結する「世界コスプレサミット」開催(マイナビニュース) - goo ニュース

 いよいよ明日は、東京・有明にある東京ビックサイトでコミックマーケットが開催される。当然ながら、私も会場入りを果たす。但し、今回は明日と明後日の2日間だけだ。前回の冬コミでは“黒子のバスケ”絡みのトラブルがあったが、今回はどうなのか。準備会もピリピリしていよう。
 明日、明後日は猛暑日になるようなので、熱中症には十分注意しなくてはならない。
 したがってコスプレイヤーも、厚着のキャラは少ないのではないかな。ということは、【お察しください】。

 常連の参加者達は、コミケで1年が回っているのだという。その気持ちは分からなくはない。そして、以前ニュースで話題になったDJポリスの原型が多く集まっている。意味についてはアンサイクロペディアチャクウィキをご参照のこと。
 1日に10万人も集まるメガ・イベントである。顕正会の大会など、メではないね。でもね、このイベントを見て思う。次元が違うことを承知で、これが広宣流布がやってきた時の大石寺の姿なんじゃないかって。1日に10万人も参詣する。想像できるだろうか。コミケに足を運んでもらえれば、それが分かる。もしもシリーズ・創価学会が破門されていなかったら、似たような光景は見られただろうか。旧・妙信講が破門されていなかったら?

 因みにあまりにもメガ・イベント過ぎて、私の作品のネタに上がることは今まで1度たりともない。他の作品でも目にする機会は、あまり無い。悪の組織でさえ、敬遠するほどのものなのだ。
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明日へ

2013-08-09 15:32:31 | 日記
 “新人魔王の奮闘記”より。 前回より更に続く……。

[01:30 魔王城総理公邸 安倍春明]

 うーん……。何だか、今夜は寝付きが悪いな。ちょっとトイレに行ってこよう。行っトイレ。……すいません。
 昼でも薄暗いのが魔界だが、夜の暗さは人間界と一緒。しかし、魔王城内は常に常夜灯が点いているので、けして真っ暗ではない。前政権の民主党の奴ら、これみよがしに薄暗くて不気味な魔王城に電気を引いてパーッと明るくしやがったからな。まあ、人間である私も明るい方がいいので、公務中は使用させてもらっている。
「おっと!」
 廊下に飾ってあるガーゴイルの像が、私が横切ると、目が赤く鈍い光を放った。ただそれだけなのだが、もしこれが登録者以外の部外者だったら、たちまち石像から生身の猛獣の姿に変身し、侵入者を食らうのだ。魔界のセコムは命掛けだ。
 因みにトイレの角には、西洋の騎士の鎧が飾ってあって、これも面の部分が近づくと赤く光る。侵入者の場合、この後【お察しください】。
 大魔王ヴァール政権時代からの遺物らしいが、しっかしよくこんなもの仕掛けたもんだ。暴政に任せて、王室予算を湯水の如く使えた名残りだろうか。
 もっとも、閉鎖されている旧館に行けば、ガーゴイルや鎧の仕掛けがオモチャに見えるくらいの残酷な仕掛けがあるという。

 魔王城は民主党や今の我々の政権になってから、改装・改築が進んで、取りあえずトイレは高級ホテル並みの豪華さに変わった。確かここも水関係のトラップが仕掛けられていた部屋で、トイレの水はその仕掛けから引いているのだとか。
「ふう……」
 トイレが済んで、再び私の居室に戻ろうとした時だ。
「ん?」
 薄暗い廊下を歩く人影が見えた。警備兵だろうか。しかし総理公邸区域部分は、ほとんど“セコム”が入っているようなものなので、あまり警備兵を必要としないのが実情だ。
「何だ……」
 ここ何日か公邸に宿泊しているレナだった。たった1人の弟の一斉捜索が行われているので、その情報を得る為に私が滞在を許可した。無論、魔王城本館へは無許可で立ち入らないようには言ってあるのだが。
「レナ。何してんの?」
 私が声を掛けると、いきなりレイピアを抜いて斬りかかろうとした。
「うっ!」
 私は昔取った杵柄で、サッとかわした。
「あ、何だ。ハルか。びっくりさせないでよ」
「びっくりしたのは、こっちだけどな!」
 ある意味、ルーシーに似てんな、こいつ。私は気を取り直して、
「女子トイレなら向こうだぞ」
「ああ、違うの。トイレじゃなくて」
「ん?」
「この時間って、魔王はまだ起きてるの?」
「えっ?」
 レナは窓から外を指差した。その先には、灯りの灯った本館があった。そして外は昼より暗いが、しかし普段の夜よりは若干明るい。今夜は満月だからだ。魔族達が1番元気になる夜である。で、満月の夜はルーシーも……。
「満月の夜は、魔王が1番力の強い夜っていうからねぇ……」
 よく見たらレナは寝巻きではなく、赤い綿入れに軽装の赤い鎧も着込んでいた。
「ああ、そうだ。だから俺達、新月の日を狙って行ったんだっけ」
 だからだ。ルーシーが民主党の裏切りに遭った時、翻した民主党人民軍に比較的簡単に捕らえられてしまったのは。思ったより強い魔力が使えず……。救い出した時の憤怒の形相は今でも忘れない。
「だったらレナ、予想通り、今夜のルーシーは寝ないでいるはずだ。何しに行くんだ?」
「王宮見学会」
「!」
「顔色が変わったね。ハルは昔から変わんないねー」
 レナは笑みを浮かべた。
「公務の忙しい魔王様が、満月の夜だけ城下から一般市民を招いて行われる見学会。表向きは、『一般市民に、王室にもっと親近感を持ってもらうため』ということになってるけど、何で満月の夜なの?」
「そ、それは……。ルーシーが決めたことだ。俺は知らん」
「政治家になってから、素直じゃなくなったね」
「悪かったな。素直な政治家なんて、『失脚させてくれ』って言ってるようなもんだろうが」
「で、見学会の受付はどこでやってるの?」
「完全予約制だ。当日の飛び入り参加は認められてない」
「それでもドタキャンする奴はいるだろうから、その枠に入らせてもらうわ」
「だから、ダメだって!」
「何で?」
「だ、だから、その……。魔王と直接会うわけだから、申込者の身辺なんか調査してから決めるわけで……」
「見学会の参加対象は人間だけなんだってね。何で?」
「人間が1番、魔王城から遠い所にいるからだよ。うちの党は偏った政治はしないことに決めてるから……」
「それは亜人もそうなんじゃないの?魔族でも、一生魔王城に近づいたことすらない奴もいるはずだよ」
「う……。そ、それは……」
 そしてレナは、キッとハルを睨みつけた。
「魔王の奴、見学会と称した“生贄”を求める儀式をしてる。私はそう見てる。そしてあんたは、それを阻止する為に首相になったはずなのに見逃してる!」
「ち、違う……!」
「堕落した『元・勇者』が!」
 レナはそう言い放つと、本館に向かって足早に向かった。
「ま、待て!待ってくれ!」
 レナの言ってることは……半分当たってる。だけど、半分間違ってる。
「どうしました?何かありましたか?」
 と、そこへ巡回中の警備兵がやってきた。
「首相閣下!どうかなさいましたか?」
「れ、レナを取り押さえてくれ!」
「ははっ!」
 警備兵が数名、レナの後を追う。
(くそっ!傭兵の情報力をナメていた)
 春明は近くにある内線電話を取った。そして、ある場所へ掛ける。
{「……はい。本館警備室です」}
「安倍だけど、陛下は居室におられるか!?」
{「総理!……あ、はい。大至急確認致します。お待ちください」}
 それから、
{「お待たせしました。陛下は謁見の間に向かわれておられます。“王宮見学会”の……」}
「くそっ!」
 春明はガチャンと乱暴に電話を切った。
 何としてでも、レナとルーシーの衝突は避けなくてはならない。
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スマホにおける緊急地震速報の動作確認ができた

2013-08-09 02:36:40 | 日記
 “ボカロマスター”より。また続き。

[19:05 九段下駅→新宿 南里志郎]

 地下鉄の駅は大混乱のようじゃった。わしは帰宅ラッシュで混雑する駅構内を進み、ようやっと敷島君と合流できたのだ。
 よくよく見たら、シンポジウム会場とそう遠くない場所ではないか。
「所長、とにかく財団本部に避難しましょう」
「うむ」
「先生にお怪我が無くて良かったです」
 わしは車に乗り込み、九段下駅から本部のある新宿に向かっている。敷島君や平賀君は安堵の顔を見せてくれた。エミリーも久方ぶりに、目に涙を浮かべた顔を見せてくれた。
「じゃが、こうしている間にも、シンディが追ってくるかもしれん。急いでくれ」
「大丈夫です。私達が全力でお守りします。ね?エミリー」
「イエス……」
 七海がニコリと笑って言った。後輩の言葉に、エミリーは小さく頷いた。
「…………」
 カーラジオからは東西線の電車がテロに遭い、多数の怪我人が出ているニュースが大きく報じられておる。しかし、だ。落ち着いて考えてみると、今回の件、いくつかの謎がある。
 そもそも、わしが遠く遥々仙台から足を運んできたのは、財団主催のシンポジウムにパネリストとして招かれたからだ。これ事態は怪しくも何ともない。シンポは年に数回、本部や各支部で行われているからだ。しかし一般の聴衆を招くこともあって、開催告知は財団公式サイトなどで大きく紹介しておる。従って、今回の件はウィリーにも知れ渡っていることだろう。そんなのとっくに想定し、わしはエミリーだけではなく、平賀君からも護衛に七海を借りて警戒強化に当たらせていた。

 それなのに、今回のような事態に至ったのは何故か?

 わしはシンポ終了後、懇親会に行く前に小用でトイレに立ち寄った。無論、いかにロボットとはいえ、女性の姿をしているこの2人を入れるわけにはいくまい。確かにトイレの場所は、集合場所からは死角になっておる。だがシンディは、車の用意や関係者への連絡などでその場にいなかった敷島君や平賀君はもちろんのこと、常にレーダーやGPSで捕捉しているはずのエミリーらをも出し抜いて、わしを拉致したのだ。
 果たして、そんなことが可能なのだろうか。
「七海よ」
「はい?」
「お前はわしが小用に立っている間、ずっとエントランスにおったのか?」
「そ、それは……」
 すると平賀が、申し訳なさそうに言った。
「すいません、先生。実はこいつ、その場を離れて自分の所に来たんです」
「それは何故じゃ?」
「太一様が、大きなお荷物を持ったまま地下駐車場まで行かれるのは大変だろうと……」
「……それは、誰の指示かね?」
「エミリーです」
「大きな荷物と言っても台車で運んでますし、スタッフも手伝ってくれましたから、必要無かったんですけどね」
「お前の指示か」
「イエス。ドクター南里」
 七海も先輩からの指示では、断ることもできまい。すると……。
「お前は……シンディの接近に気づかんかったか?」
「申し訳・ありません」
「……レーダーが上手く機能せんかったのかな?後で点検しよう」
「……イエス」
 わしはエミリーが身震いしたように見えた。わしの……思い違いであることを願いたい。
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