中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

企業収益の源泉は為替ではなく個客ニーズである!

2014年11月02日 04時22分58秒 | 2014年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2014年版ものづくり白書26ページ「先端素材の輸出力を維持する上での技術管理の重要性」を見ましたが、今日は27ページ「図112-28 輸出の今後 3 年間の見通し」をみます。

下左図により、今後3年間の輸出見通しを見ると、多くの業種において輸出が増加するとの回答が多いことが分かります。

下右図により、その理由を見ると、「為替レートの変化」が概ね約2割程度の回答にとどまるのに対して、「海外新規顧客の開拓」や「海外需要(既存顧客)の回復」を挙げる比率が約4~6割程度と高く、拡大する海外需要をうまく獲得しようとしている様子がうかがえることが分かります。

しかし、仔細に見ると、「輸送用機械器具」(自動車など)については、他業種と比べると相対的に見通しが弱い結果となっていることが分かります。

この理由について白書は、海外展開が進んでいる影響が反映された可能性があるとしている。

自動車のサプライチェーンでは、高付加価値部品の輸出は引き続きあるものの、それ以外の部品については、生産拠点の海外移転に伴い、海外への部品輸出が増加するという期待よりも、現地調達の増加による輸出減少を懸念する声が強まっている可能性がある、としています。

連日の大手企業の決算報告を見ていると、企業収益を左右するのは為替のように感じてしまいますが、企業収益の源泉は為替ではなく個客ニーズであるという、本来の姿勢を感じますね!

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