中小企業診断士 地域活性化伝道師のブログ

地域活性化を目指すプロフェッショナル人材をリンクさせイノベーションを目指す中小企業診断士、地域活性化伝道師です。 

株価が上がっても・・・

2014年11月04日 04時51分50秒 | 2014年版ものづくり白書を読む!
おはようございます。株式会社リンクアンドイノベーション 中小企業診断士の長岡力(ながおかつとむ)です。

昨日は2014年版ものづくり白書28ページ「図112-30 各製品向け部品メーカーの輸出の今後3年間の見通し」を見ましたが、今日は29ージ「図112-33 海外現地法人の現地化と逆輸入の進行」をみます。

下左図により、海外現地法人の現地化と逆輸入の進行(1987年→ 2012年)を見ると、一般機械、電気機械、産業機械のいずれも海外現地法人の現地化の進行は、日本からの仕入れ比率の低下という点にも反映されており、とりわけ「輸送機械」では他業種に比べて現地化が進んでいることが分かることが分かります。

次に、下右図により、海外設備投資の伸びを見ると、国内設備投資の伸びを大きく上回っており、製造業の海外展開が年々進行していることが分かります。

この状況について白書は、グローバル需要を取り込むための投資であるだけでなく、現地調達の進展、電気機器を中心とした日本に対する逆輸入の進展があり、こうしたことを背景に、為替が円安方向に推移したとしても、直ちに日本からの輸出が伸びるということに繋がりにくくなっている可能性がある、とあります。

先日のWBSで輸出は死語になりつつあると語っていた、まさにその翌日に、日銀が追加金融緩和を行い、株価暴騰と急速な円安を引き起こしています。

円安になっても輸出が伸びず収益が好転しない経営者の心境は、株価が上がっても本心から喜べないのではないか、そんな気がしますね。。。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
お役に立った記事には「いいね!」をお願いします!
ご質問やコメントはFACEBOOKまで!
↓応援クリックお待ちしています!
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆