リフトアップ 石垣島 エコツアー OpenPlace2 

沖縄は石垣島から元報道カメラマンが送る、海・空・山、自然が大好きな方へ! ツアー参加は「リフトアップエコツアー」で検索!

石垣島の巨樹・巨木巡り 2日目の2

2018年03月07日 | 文化・歴史好き!

前回のアコウの巨木から途中何本か見て、海から近い森の中にあるのがオオクサボク(オシロイバナ科、別名ウドノキ)の巨木です。画像だと大きさが分かり辛いんですが、かなりの大きさと高さです。鬱蒼と茂った中にあるので引きが無く、高さを上手く出せませんでした。周りは石灰岩に囲まれ下地は砂なので、かつての海岸だったんでしょう。別名ウドノキと言うのは、材が脆くおまけに腐りやすいため役に立たないので付けられたんでしょう。

 

オオクサボクは石灰岩地帯や沢沿いに多い見たいですが、実はネバネバしていて高い位置に付きます。ネバネバしていると言う事は生き物にくっ付いて運んで貰う為でしょう。鳥か?落ちてから動物か?  ただ生えてる場所からすると海流散布なのかな?とも考えちゃいますね。石垣島でオオクサボクが見られるのも海岸林か、ココのようにかつて海岸林だったであろう場所だけです。と言うかオイラの知る限りではこの場所ともう一ヶ所のみです。

すぐ側には於茂登連山が雲をかぶった状態で見えます。この後お昼のお弁当を食べ始める頃からポツポツ降

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石垣島の巨樹・巨木巡り 2日目の1

2018年03月05日 | 何でも

2日目に案内する巨樹・巨木はそんなに遠くはないので皆さんのホテルに10時集合の後、オイラは自宅で合流。案内する側なのに迎えに来て頂くという体たらく。だって最初の方向が来っちだったんですもん。

2日目最初は御嶽内にある巨大なアコウです。このアコウは普通のアコウと違いかなり真っ直ぐ天に向かって伸び、樹冠に達した辺りで日が当たるので枝を四方八方に伸ばした状態です。非常に背が高いのも特徴。もちろん御嶽内だったんで守られてきたんでしょう。

真っ直ぐで背が高い理由で一番可能性があるのは、「元の絞め殺しちゃった樹が背が高くて真っ直ぐだった」と言うM先生の見立てです。周りを見れば背の高いフクギに囲まれてるので納得ですね。さらに皆で観察していて凄い発見しちゃいました! 答えは企業秘密ですが、現物を見て良~く観察すればきっと正解への光が射してくるはずです。

この画像も神々しいでしょ? 御嶽の入り口の鳥居の向こうに山が見えて、もしかしてこれワザと考えてこう言う場所・配置にこの御嶽を造ったのかも知れませんね。これから2日目の巨樹・巨木ツアーに向かって行く面々が、何だか地球の平和を守る為に戦いに行くみたいで格好良いです! そう見えるのはオイラだけ?(笑)

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石垣島の巨樹・巨木巡り 1日目の2

2018年03月02日 | 山が好き!

お弁当を食べた後、午後からは国指定・天然記念物のヤエヤマシタン(マメ科、樹齢約200年)の巨木を見に行きました。1950(昭和25)年に琉球政府指定の天然記念物になり、戦後沖縄が日本に復帰した1972(昭和47)年から国指定の天然記念物になったのです。なぜそんなに昔から大切にされて来たのかと言うと、ヤエヤマシタンは国内では石垣島のみでしか確認されていないのです。石垣島と西表島は凄く近い距離にあるのに、お互いそれぞれにしかない動植物が結構あります。昔はあったのに、と言うんではなく元から無いのです。

オイラは長い間来ていなかったんですが、話には聞いていましたがかなり弱った状態です。あたりはヒルだらけだったのに全くいないし、もっと森の中だった記憶があるのにスッカリ明るい場所に変わっていました。画像奥を見て下さい、空が見えるでしょう?直ぐ横が牧草地として開かれています。これじゃぁいくら頑張っても厳しいはず、台風の時は潮混じりの雨風をもろに受ける事もあるでしょう。

2本とも樹木医さんが治療をした跡があり、土壌にも肥料を入れるなど色々と手を掛けています。見上げて見ると新たな新芽が出て来ているので頑張って欲しい所ですね。今年の台風がどうなるか?です。そして更に酷い事実が色々あります。

わかりますか?根の一部を切り取られた跡です! 1ヶ所じゃありません、何カ所もです! 当時1984(昭和59)年2月の地元新聞にもその記事が載ったそうで、未だ犯人は捕まっていません。昔からヤエヤマシタンは材として人気があり、それが原因で数を減らしたと言われています。そして次も、

これは天然記念物のシタンとは違うシタンですが、調査保護の為の番記が付いてます。問題はその横の傷です。こういう悪戯をする人がいるんです! これらを見た皆さんが「こう言う事をした人は必ずその報いを受けてるよ、そうじゃないとおかしい!」と言っていました。オイラもそう思います。こういうイタズラや踏圧対策の為にも早く周囲を囲った方が良いですね。

シタン繋がりで言うと以前にも書きましたが、石垣市は新たに発見されたヤエヤマシタンの小群落がある林を「文化財委員会が残した方が良い」としたのに、道路を通す為に伐採しようとしています。こんな貴重な樹を何とも思っていないんですね。日本国内唯一、石垣島にしかないヤエヤマシタンの全滅があったなら、それは紛れもない人災です。

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