前回シリーズの続きです。そろそろ時間が時間なので下山します。下りていく途中、樹々の間から夕日が暗い森に光を注いでいました。モダマの蔓も見えているのでこの辺りまで昔海だったんですね。
やがて日が沈み夜になると実はここ、ヤエヤマホタルが乱舞します。誰一人来ない自分だけの贅沢な時間、その辺のホタルツアーじゃ見られない物凄い数の光のショーが始まります。しかし3~40分もすると終わってしまうショートステージ。今までのは何だったんだろう?と思うくらい真っ暗な闇に包まれ、ちょっと怖くなります。自然に優しい赤ライト一本を頼りに、心細い思いをしながらユックリと慎重に下山。道なんか無い場所なのでGPSと記憶と勘が頼りです。帰ったら体中「山もっこ(ヌカカ)」に刺された跡が何日も痒くてたまりません(笑)。それでもまたあの光のショーが見たく、汗をかきかきカメラと三脚担いで登って行きます。