平べったい巻貝の縁に毛が沢山生えてるクロイワオオケマイマイ(オナジマイマイ科)、これ自体石垣の自然の中にいれば比較的出会い易い生き物ですが、胸ぐらいの高さに付いてるのを始めて見ました。だからどうって訳では無いんですが、オイラ的にはちょっと嬉しかったんです。
何でかって言うとカタツムリなどに毛が生える理由・役目はまだハッキリとは分かってないんですが、比較的水気が多い場所にいる種に多く、土や砂が殻に付かないようにする為ではないか、と言われてるんですね。水気の多い場所って当然地面に近い場所ですから今まで見かけたのは下の方ばかりだったのでチョッと珍しいなぁと思って嬉しかった訳です。もちろん滝の側とかじゃありません、ただの森の中で見つけました。
ちなみにこの毛は殻皮の一部が変化して毛状になった物だそうです。殻皮っていうのは殻が溶けないように保護する為の物(キチン質→クチクラ→グルコサミン)で、例えばタニシとかシジミの黒い色はその殻皮の色で、殻皮が無いと石灰質の殻がドンドン溶けて行っちゃう訳ですね。