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アカギカメムシ お母さんと兄弟

2011年10月24日 | 山が好き!

アカメガシワ(トウダイグサ科)の葉の裏を見るとアカギカメムシ(キンカメムシ科)のお子さん達やお母さんが集団を作っていました(成体を逆さに見ると顔に見えますよ)。 ここはオイラが石垣に来た頃からアカギカメムシを見たい時に来る、お馴染みの場所です。 アカギカメムシと言う名前ですが、アカメガシワやオオバギなどのトウダイグサ科の植物が好きですから、最初に名前をつけた人が間違ったのかも知れませんね。  

アカギカメムシやナナホシキンカメムシはとにかく集団が好きです。 なぜ集団を作るかは、越冬や繁殖、熱帯・亜熱帯の暑い夏に集まるのは湿度が安定して呼吸を押さえ休眠をする為、など理由が付く場合もありますが、それ以外の時にも集まっているので、まだまだ謎だらけの昆虫です。 上画はおそらく2齢体の集団です。 

こちらのお子さん達は1齢体から脱皮して2齢体になろうとしている途中でしょうか?それとも生まれたて? 集団の左側に白い子が何匹かいますね。 もし脱皮したての2齢体だとすれば1枚目の写真のように、いよいよ親が離れてまずは兄弟だけで生きていきます。 ちなみに成体の体の色はキレイな赤や黄色の時もありますが白っぽくなるのもいて、観察し続けた研究者の文献からすると食べ物(栄養状態)もありますが、どうやら歳と共に変化していってるのではないか?と言われいます。

 

親の体の下にあるのが卵です。 チョッと上にもボケてますがあるでしょ。 こうやってお母さんは卵を守る為に上から覆いかぶさって(抱卵と言うそうです)、生まれてからもしばらくは2枚目のように1齢体位まで守ります。 2齢体になって親から離れ兄弟だけの集団から、回りの仲間達とも合流してさらにデカイ集団になったりします。 集団は同じ歳だけでなく、色んな歳のが(成体も)混じったりもします(今年の1月「ラックと大マンゲー8」に出てます)。

お母さん達はオイラに撮られている間、子供を守る為に緊張しているのか、せわしなく触覚をクルクル動かしてこっちを見ていました。 昆虫が視線を合わせてくる訳無いだろ!なんて言うヒトはぜんぜん虫を見て無い人ですね。 このカメムシでも蝶でもカマキリでも、近寄ると必ずこっちを見てきますよ。 あっでも、分かってる癖に目線を合わせず視界の中で意識しながらこっちを見ないようにする、人と同じ様な行動をとる、チョッと暗いのもいますね(笑)。 ちゃんと昆虫にも性格があるんでしょう。  

コメント (2)
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