木村正治のデイリーコラム

木村正治(きむらまさはる)が世の中の様々な事項について思う事や感じた事を徒然に綴っています。

循環するエネルギーの中で

2024-06-06 00:18:09 | 随想
循環するエネルギーを感じて。

物事は大元を見れば良いのだと感じます。
そういう事を感じる日々。
若い頃は無心になろうとすればする程に
意識してしまいます。
無心であろう、無心になろう、と強く念じた
その瞬間から無心ではなくなる事に気付きます。 

何も考えないようにしていても、無意識の
中にも何かを考えている事に気付きます。

そのような事を重ねていくうちにふと、
頭で考えている事と胸の中に湧き上がる事とが
違う場合がある事に気付きます。
胸中に響く事と頭で思う事が違う場合があります。
また怒りは腹から湧いてきますね。
不思議ですね。
ジ〜ンとしたりドキッとしたりハッとするのは胸。
ムカッとしたりメラメラとしたりするのは腹。
頭と胸、腹とがまるで別々の意思を持って
いるかのようです。

よく相手の腹の中を探るという言い方をします。
腹の底では何を考えているか分からないぞと
よく言います。
また胸中にはどのような思いが巡っているのか
ともよく言います。
人は自ずと3つの意思や意識を持っているのですね。
頭、胸、腹・・・。
どれが本当の自分なのでしょうか。

頭の意思は顔に出ます。
しかし胸中の思いや腹の思いは目に表れます。
また仕草や動作に表れます。

私の経験上、頭で考えて行動した時はあまり
上手く行かない場合があります。
しかし胸に去来した想いに従うと結果は良い
場合がほとんどです。

また頭、胸、腹を超えて予期せぬ感情が表れる
事があります。
これは以前にも投稿しましたが生の人間同士の
化学反応によるものですね。
感情は理屈では表せません。
人間関係はまさに化学反応です。
感情は他人には説明できにくいもので理屈とは
乖離していて時に説明不可能な場合があります。

海を眺めている時、ドライブをしている時、
森の中を歩いている時、いつしかその風景に
溶け合って自分が一体化したかのような感覚に
なる時があります。
リラックスしているのでもなく集中している
のでもなく意識しているのでもない心理状態。
そのような心理状態もやはり人生の様々な場面を
体験、体感して幾つもの場面や歳月を重ねて
いくうちに至る心理状態ですね。
10代や20代の頃には幾ら美しい海を眺めて
いても感じ方や体感の蓄積、皮膚感覚が年代に
より違いますから50歳の心理状態にはなれません。

ふとそのような事を思いました。
何かを思うという事は無心ではないですね。
いや、無理に無心になる必要はありませんね。
何かを感じながら、何かを思いながら、何かに
葛藤しながら、時間空間を過ごしていくのが
自然でしょうね。
それで良いと思います。


コメント
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