我々の生活圏からずっと東のほう、
あたりはまだ暗いのですが、デジカメの露出時間調整のかげでそこそこ明るく写るほど
空が白み始める時刻は早いです。
予定通り4時半の出発には、インカムでタイミングを合わせ一斉にエンジン始動後
3秒で動き出して昨日と同じく鋭角に曲がって下り坂に入ります。
全車スタンダードのエキゾーストだとは言え周囲は早朝で静まりかえっていますから、
暖機運転はこのあと下りながら移動中にやればいいことです。
箱根登山鉄道「強羅駅」
小田急ロマンスカーでやって来て、スイッチバックの登山鉄道からここで登山ケーブルカーに乗り換えて
その先でロープウエイに乗り換えて芦ノ湖までと。。。なんだか憧れます (^_^;)
スタートからしばらくは下る一方なので、泊まっていた箱根温泉思った以上に標高の高いところにあったのですね。
このエリアで国道1号線と言えば箱根駅伝5区の山登りコース。
まだ夜も明けきれないルートを良いペースで下りながら、メンバーの一人の奥様が箱根駅伝大好きなのだそうで
これも良い土産話になるはずデス。
我々のタフツーリングでは、宿泊地によっては美味しい朝ごはんを食べてのんびりスタートできる環境であることも無くはないのですが、それらを蹴ってでも早朝ならではの絶景を目指すことをヨシとするのでありまして、
昨年の「信州タフツーリング」でも朝食は二日とも標高2000m前後で食べました。
その場合、24時間営業のコンビニエンスストアーがとても重宝するのです。
ところが今回初めて絶景若しくは快走のため朝食の場所をRTが設定していたのが、同じ24時間営業の「すき家」
これまでに無かったニッチな選択 (^_^;)
納豆にナマ卵… どうかするとほとんど噛まなくてもイケる定食。
朝食を食べること自体、普段やらないことだけに
これから向かう絶景ルート同様、これはかなりスペシャルなメニューとなりましたね (笑)
ゲートの始業時刻に合わせて食事も完食。
目指すは「アネスト岩田ターンパイク」
たしか前に(初めて)走った時はネーミングライツ(命名権)をマツダが持っていたので
「MAZDAターンパイク」でしたかね。
ゲートオープンの5分前の到着。
同じようにオープン直後の、スキー場で言うなら新雪一番乗りを狙う(かもしれない)スポーツカーとバイクが他にも数名いらっしゃいましたね。
僕らは3番手くらいにゲートインしましたが、1番手のロータリーエンジンのスポーツカーを先にやり過ごした後
2番手のホンダ660のスポーツカーがスタートから長く続く上り坂で道を譲ってくれて
そこからというもの我々も遠慮なく大きく加速し、ところによってはまるでテストコースのような雰囲気(シロウトですから走ったことはありませんけど…)の有料道路を
始業直後のため未だ対岸からの対向車すら無い環境で楽しませてもらいました。
快走できる有料道路は数知れず走っていますがこのターンパイクはところにより道路のカント(傾斜)が強いように見え
ちょっと異空間を走っているような気になりました。
パワーを持っているバイクでそれに任せてある程度のレベルまで楽しむには実に良い環境。
どれほどなのかわかりませんが、時々開ける景色と、
ターンパイクでひたすら昇ってきた感があるので標高もそこそこ高いところにあるようで、
空気が引き締まっているうえに、他に車がほぼ走っていないと言う
絶好のコンディションで楽しむことができました。
ターンパイクも後半、大観山展望台に近付いてくると
進行方向により富士山が見えてきて、昨日に続いて今日も我々はツイているんだなと安心して
このあと一旦富士山から遠ざかり、伊豆半島へ下って行きます。
そしてようやくすれ違う対向車。
土曜日の早朝、この環境を狙って走りにきているとしか思えない人達 (^_^)
ターンパイクを存分に楽しんだあと間もなく始まる「伊豆スカイライン」
著名なツーリングルートが続きますが、バイク事故が多発することでもよく知られています。
しかしそこはさすがに有料道路。。。路面のコンディションが全域に渡り良好で
予測できず突発的恐怖を感じることはありません。
だから事故が多いのはそれだけここを「走るため」に訪れるライダー総数が多いからなのだろうと思いました。関東エリアだし。
それでも予測できないのは野生動物。
このあと前では鹿と接近したようで驚嘆の声。
伊豆スカイラインを終盤を少し残したところ「冷川IC」で外れ
伊豆半島を大きく南下。
ここ伊豆市はわさびの栽培面積、生産量とも全国一を誇っているらしいので、いたるところにわさび田が見られ、今日は朝食も早かったし
ランチまでの間食にあのかつお節とわさびだけのシンプルゆえのわさびがめちゃくちゃ効いている「わさび丼」を食べることを視野に入れたルートをRTが案内。
が、しかし。。。手前の情報通りに目的のお店が開いておらず、
仕方なくルート優先で自らわさびをすりおろすこと無く北上開始。
「天城越え」は旧道横を二重巻きループ橋で一気越え。
そして伊豆半島を「西伊豆スカイライン」で北上します。
ここは南下してきた賑やかな東伊豆のルートに対し、やや裏手のルートの印象ですが
右に左に絶景が変化しながら西伊豆の尾根伝いを走っていると、
あの四国瓶ヶ森林道「UFOライン」を想うということで全員一致。
そんな早朝からの怒涛の伊豆半島絶景&タイトな走行も一段落。
伊豆市内に戻ったところで本日のランチ。
開店少し前に修善寺近くのとんかつ屋さんに到着。
昨日がウシで今日がブタ。。。で夜はサカナと。
巡りよさはルートだけではございませんな (^_^;)
このぶ厚さはさっきのワサビ丼のことをすっかり忘れさせてくれましたね (笑)
足早に駆け抜けた伊豆半島ともお別れ。
ココから再び北上し富士山に接近して行きます。
芦ノ湖まで上って来たところで同行メンバーのお二人には、これまでもう走ってばかりの観光要素の薄すぎる旅ではいけないので
箱根駅伝の往路ゴール&復路スタート地点でせめてもの記念撮影。
とは言え彼らも普通に観光気分を味わいたいなんてハナから望んでいないハズなので
走りながらの一瞬一瞬の絶景の積み重ねで大丈夫なのであります。
いやあってほしい。
僕はこの「芦ノ湖スカイライン」は2度目なんですけど前回は生憎の小雨模様でその多くは雲の中。
今回あらためて晴れ模様で昇ることができているのですが
高いところでは標高1000m前後あります。
ところで僕の体調はと言うと。。。
相変わらず鼻炎の症状と倦怠感、そして鼻の奥の炎症が耳の奥にも影響し
聴力が低下していてなんとも不快。
それでもって昨日と今日で約2000mの標高差を上がったり下がったりしているのでありまして、
その急激な気圧の変化に、自分の耳の管に何が起こっているのかわけがわからない状態デス (^_^;)
この体調でこんな行動をとるとどんなことになるのか、よい経験になりました。
「芦ノ湖スカアイラインレストハウスレイクビュー」
横の展望台からは、芦ノ湖、駒ケ岳が見え、裏の山を登ると富士山、駿河湾が一望でき、とにかく景色は素晴らしい。
伊豆高原直送の特濃乳ソフトクリームを食べながら芦ノ湖なんかを見下ろしたりしていると、
土曜日の午後、多くのドライバーやライダーそして自転車。
我々もそんな関東の人達と同じくこの定番エリアの観光絶景スポットを満喫できたことに
大変満足しました。
芦ノ湖スカイラインをあと少し残したところで再び富士山を目指すため「箱根スカイライン」に入ります。
そしてこのあと御殿場を通って3本目富士山ルート「ふじあざみライン」に向かうプランであったようなのですが、
朝方にくっきり見えてた富士山も今は上半分に雲がかかっていますね。
こうなるともうしばらくは山頂が姿を現すことは無いでしょうから
今日のところは諦めて、明日の朝もう一度チャレンジすることにしましょう。
そう、やっぱり絶景は朝にありがちですもんね。
急遽ルートを変更し、山中湖と河口湖のそばを通って
本日の宿泊地「甲府」を目指します。
甲府は盆地で寒暖の差が大きいと言いますが、こうして山を越えて甲府市内を見下ろしてみると
ホントそのとおり。
盆地に入り込むにしたがって気温と湿度ともに急上昇で、朝から高いところばかりを走っていた我々には
不快な風を感じることになりました。
街中でもブドウ畑を見ることがじつに多くて、我々の住む地域とは違いますね作物が。
2泊目の宿はお馴染みの「ドーミーイン」
なんかもう暑くて暑くて最後は疲れました (笑)
もうビール飲む気満々。
ホテル最上階の大浴場でサッパリしたあとまだ明るい甲府の繁華街へ。
さすが寒暖差の大きい甲府 (^_^;)
商業施設内に会った角打ち(ワインの)でワインでも。
本日もRTが予約してくれていた居酒屋で本当のスタート。
こちらもずいぶんと人気のお店のようで
地元のお酒をたくさん取り揃えているようですし
刺身に焼き物におばんざいと。。。
山梨県のど真ん中、なにも海に面していなくてもいいんですよね。
おいしいお店は。
メンバーの一人が牡蠣大好き
でも僕にとっては致死量ですから
もうおいしそうに食べる様子を見るだけでも動揺しますww
そして2軒目、甲府と言えば名物「鳥のもつ煮」
いろんな部位を甘辛い煮汁でいただきます。
体調不良でも味覚は生きてて助かりましたね~。
やり残しの無いよう、明日の早朝に賭けましょう。。
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