およそ8年間眠っていたR80
もう何がどうなっていてもおかしくはないだろうと言うことで
僕もオーナーさんも覚悟していましたが…
当初予想していたほど劣化はしておらず、わりと呆気なくキャブレターバランスも取れて
アイドリングも安定。
でもゴム部品は多数交換しましたが…。
これまでにいろんな放置車両を復活させてきているので
どのくらいの時間放置するとどこがどうなるのか、大体の予想はでき
あまり外れることはないのですが、今回の放置車両の変質と劣化は予想外に少ないものでした。
バイクの格納はオーナーさんご自宅の半地下のコンクリート壁のガレージ。
湿度や室温の高低差や風通しなどなど…コンディションを左右するものはいくつもあるのでしょうけど
良い条件がそろっていたということなんでしょうか。
それはFUELタンク内にそのまま残っていたガソリンの状態にしても然り。
それでも見るべきところは見て、時間が経っても変化しないところはそのまま
あとは走らせてみて様子を見るところに区別して、作業は順調に進みました。
やみくもに分解していく必要が無いと判断できたのは、約30年前から僕が整備を担当していたからこそではないかと思います。
OHV2バルブにSP2装着は間違いなくこのR80が第一号
ツインプラグ化と点火チューニングはうちのR100GSにもやりたいくらいの羨ましいファインチューニングですね。
当初からヘッドライトの暗さに不満を抱えていたオーナーさんは
バイクのヘッドライトチューニングのHIDもLEDも知らないほどのブランクでありまして
この後、LEDのライトキットに換装することになりました。
タイヤも懐かしいミシュランのマカダム50!
勿論タイヤのラインナップもご存じないので当方にお任せと言うことでBT45を選択。
僕の手で洗車と磨きは施したとは言え、こうしてひとまず仕上がると
昔のままの姿に時間がさかのぼりました (^_^;)
走行フィーリングも元通り
あとは走り込んで変化を見ていくことになるでしょう。
これで復活は間違いありませんが、それでもやっぱり放置はしないほうがいいですね。
ETCにUSB電源にインカムに、ヘルメットのシールドがピンロックEVOレンズで曇らなくなっていることや電熱ウエアの温かさなどなど
知るのは全てこれから…ですね (*^^*)