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ブログ文章作法

 以前にも情報化社会の文章作法というのを書いたが、今回はブログの文章を書き上げる手順を具体的に紹介する。

 まず、テーマを決める。今回はこの写真をテーマとしよう。東京上野、国立西洋美術館にあるロダンの彫刻、カレーの市民。


国立西洋美術館にあるロダンの彫刻、カレーの市民


 次に考えるのがオチ。文章などテーマとオチさえ決まってしまえば、真ん中はどうにでもなる。それに真ん中の部分などほとんど読み飛ばされるわけだから気楽に書いても全く問題ない。

 今回の、なにやらいわくありげな群像のオチは「カレーのシミ」にしよう。そう、服に付いたら絶対に落ちないカレーのしみだ。「カレーの市民」と「カレーのシミ」、もうブログ一丁上がりの気分だ。

 でも待てよ、カレーの市民、たしか処刑されたか何かだったような気がする。だとするとギャグに使うのは不謹慎と謗られかねない。上品かつ薫り高い人畜無害のブログを目指しているわけだから、その辺はしっかり調べる必要がある。手を抜けない点だ。

 カレーの市民【名詞】
 オーギュスト-ロダンの有名な彫刻のひとつ。14世紀中ごろ、フランスの港町カレーを包囲したイギリスのエドワード王は市民6人の出頭を命じた。出頭すれば町は救われるが出頭した人たちは処刑を覚悟しなくてはならない。最初に町の指導者が志願し、市民5人が続いた。彼らはエドワード王の要求どおり、ズボンを脱ぎ、首に縄を巻いて出頭したのである。史実的にはこの6名、エドワード王妃の嘆願により助命されている。

 これならギャグに使ってもよさそうだ。ちょっと安心である。本当のことを言うと、書き上げられて、実際ブログに投稿される文章は全体の一割程度に過ぎない。残りの9割は「面白くない」「くだらない」「理屈っぽい」「下品」に分別され廃棄処分。そんなわけでブログの更新が滞りがちだが、上品を貫くには高い対価を払わなければならないのだ。

 さて次の工夫は、カレーの市民の話からカレーにどうやってつなげて行くかだ。これはいとも簡単。いきなりカレーの話にもっていってかまわない。実際、すでに切り替わっているのだ。

 カレーのシミについては以前にも古奈屋について書いている。本当にカレーのシミは取れにくい。気に入っているシャツなどにカレーが飛んでしまったとき、食事の途中でも、なにをさしおいても洗面所に走り水洗いをする。

 手洗い用の洗剤をなすりつけ水で洗うのだが、カレーのシミは思わないところにも跳んでいることがあるから気をつけなくてはならない。ズボンにとんでいたり顎の下にとんでいたりする。もし、あごの下のシミをごしごしこすっても落ちなかったら、さっさとあきらめなくてはならない。きっとそれは加齢のシミに違いないから、、、、、





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