熊本熊的日常

日常生活についての雑記

生産性向上

2009年07月28日 | Weblog
今日は陶芸の日。先週、ろくろで引いた器を削る。製作開始から2回目の教室で削りを終えて素焼きに出すところまで進む生産性の高さに感激する。

粘土で器を作るのに、ろくろという道具を使うか否かという違いしかないのだが、この差が大きいことを改めて認識する。今まで、モノを作るという経験を殆どしたことがないのだが、こうして同じ目的の行為を自動化の程度を変化させつつ経験してみると、突如として歴史のなかのひとつの項目に過ぎなかった産業革命の「革命」たる所以が自分のこととして了解される。個人としてのささやかな生産性の向上ですら驚くほどのことなのだから、それが社会という単位で生起すれば成る程「革命」だ。

ろくろを引くときも、ろくろを使って削りをするときも、土塊や器をきちんと中心に据えないとせっかくの生産性向上の機会を逃してしまう。日々の生活においても、思考の軸をあるべき場所にあるべき姿で据えることができれば、気持ちよく生きることができるものなのだろうか。