熊本熊的日常

日常生活についての雑記

ありがとう 2015年

2015年12月31日 | Weblog

今年読んだ本

1 ミラン・クンデラ(西永良成訳)『冗談』 岩波文庫
2 斉藤和枝 『おかみのさんま 気仙沼を生き抜く魚問屋3代目・斉藤和枝の記録』 日経BP
3 『写真集 生きる 東日本大震災から一年』 新潮社
4 城山三郎 『わしの眼は十年先が見える 大原孫三郎の生涯』 新潮文庫
5 伊丹十三 『ヨーロッパ退屈日記』 新潮文庫
6 伊丹十三 『女たちよ!』 新潮文庫
7 伊丹十三 『再び女たちよ!』 新潮文庫
8 伊丹十三 『日本世間噺大系』 新潮文庫
9 山口瞳 『行きつけの店』 新潮文庫
10 アレックス・カー 『美しき日本の残像』 朝日文庫
11 出口治明 『仕事に効く教養としての「世界史」』 祥伝社
12 若桑みどり 『イメージを読む 美術史入門』 ちくま学芸文庫
13 若桑みどり 『イメージの歴史』 ちくま学芸文庫
14 熊谷守一 『へたも絵のうち』 平凡社
15 『熊谷守一の猫』 求龍堂
16 『熊谷守一画文集 ひとりたのしむ』 求龍堂
17 橋本治 『ひらがな日本美術史』 新潮社
18 『小林秀雄対話集 直感を磨くもの』 新潮文庫
19 阿川弘之 『井上成美』 新潮文庫
20 佐藤雅美 『大君の通貨 幕末「円ドル」戦争』 文春文庫
21 柳家小三治 『落語家論』 ちくま文庫
22 若桑みどり 『クアトロ・ラガッツィ』(上下) 集英社文庫
23 岡本裕一朗 『フランス現代思想史 構造主義からデリダ以降へ』 中公新書
24 大阪・空堀 こんぶ土居 『土居家のレシピと昆布の話』 ぴあ
25 チャールズ・ディケンズ(石塚裕子訳)『大いなる遺産』(上下) 岩波文庫
26 アンディ・アンドルーズ(弓場隆訳)『バタフライ・エフェクト 世界を変える力』 ディスカヴァー・トゥエンティワン
27 アンディ・アンドルーズ(弓場隆訳)『希望をはこぶ人』 ダイヤモンド社
28 尾久彰三 『愉快な骨董』 晶文社
29 神坂次郎・福富太郎・河田明久・丹尾安典『画家たちの「戦争」』 新潮社
30 奥井隆 『昆布と日本人』 日経プレミアシリーズ
31 宮内泰介・藤林泰 『かつお節と日本人』 岩波新書
32 松本尚久編 『落語を聴かなくても人生は生きられる』 ちくま文庫
33 立川談志 『現代落語論』 三一書房
34 フィリップ・クローデル 高橋啓訳 『灰色の魂』 みすず書房
35 フィリップ・クローデル 高橋啓訳 『リンさんの小さな子』 みすず書房
36 プルースト 吉川一義訳 『失われた時を求めて』1巻 岩波文庫
37 桂米朝 『桂米朝句集』 岩波書店
38 桂米朝 『落語と私』 文春文庫
39 森まゆみ 『円朝ざんまい』 文春文庫
40 青山敦夫 『活版印刷紀行』 印刷学会出版部
41 和辻哲郎 『古寺巡礼』 岩波文庫
42 増井元 『辞書の仕事』 岩波新書
43 矢野誠一 『三遊亭圓朝の明治』 朝日文庫

購読中の定期刊行物

1 月刊 『みんぱく』 国立民族学博物館
2 季刊 『民族学』 千里文化財団
3 季刊 『Japanist』 ジャパニスト
4 年3回刊 『青花』 新潮社

今年観た映画など

1 『洛中洛外図屏風と岩佐又兵衛』 東京国立博物館 ミュージアムシアター
2 『A FILM ABOUT COFFEE』 新宿シネマカリテ

今年聴いた落語会・演劇・ライブなど

1 志の輔らくご in PARCO 2015 パルコ劇場
 立川志の輔「スマチュウ」
 立川志の輔「三方一両損」
 立川志の輔「先用後利」

2 こがねい落語特選 新春華の落語会 小金井市民交流センター 大ホール  
   開口一番 「小町」
 桃月庵白酒 「満員御礼」
 柳亭市馬 「七段目」
 古今亭菊之丞 「親子酒」
 鏡味味千代 太神楽曲芸
 柳家喬太郎 「抜け雀」

3 特撰落語名人会 渋谷区文化総合センター大和田 伝承ホール
 柳家さん光 「牛ほめ」
 柳家権太楼 「猫の災難」
 桃月庵白酒 「転宅」
 柳家さん喬 「井戸の茶碗」

4 我らの時代 落語アルデンテX 「日本橋アルデンテ」 日本橋三井ホール
 三遊亭けん玉 「十徳」
 桃月庵白酒 「浮世床」
 三遊亭兼好 「壺算」
 春風亭百栄 「船越くん」
 春風亭一之輔 「子は鎹」

5 落語入門 文菊が語る江戸庶民の生活 國學院大学学術メディアセンター 常盤松ホール
 古今亭文菊 「長屋の花見」
 古今亭文菊 「抜け雀」

6 電気通信大学管弦楽団 白百合女子大学アンサンブル・リスブラン 卒業演奏会2015 電気通信大学講堂
 シューベルト 交響曲第4番ハ短調『悲劇的』D.417
 ベートーヴェン 交響曲第8番ヘ長調Op.93

7 三越薫風寄席 菊之丞・三三 二人会 三越劇場
 古今亭志ん好 「天狗裁き」
 柳家三三 「釜泥」
 古今亭菊之丞 「淀五郎」
 古今亭菊之丞 「親子酒」
 柳家三三 「百年目」

8 大手町独演会 ザ・柳家さん喬 よみうり大手町ホール
 春「お節徳三郎」
 夏「牡丹燈記」
 秋「笠碁」
 冬「掛取万才」

9 明治座 五月花形歌舞伎 昼の部
 「歌舞伎十八番の内 矢の根 大薩摩連中」
   曽我五郎時致:市川右近
   大薩摩文太夫:中村亀鶴
   馬士畑右衛門:市川猿弥
   曽我十郎祐成:市川笑也
 「男の花道」
   加賀屋歌右衛門:市川猿之助
   土生玄碩:市川中車
   田辺嘉右衛門:片岡愛之助    ほか

10 Gustavo Dudamel/ Symphonieorchester des Bayerishchen Rundfunks, Gasteig
     John Adams
      City Noir fur Orchester
        The City and its Double
        The Song is for You
        Boulevard Night
            Timothy McAllister – Altsaxophon
            Martin Angerer – Trompete
            Thomas Horch – Posaune
            Eric Terwillinger – Horn
            Wen Xiao Zheng – Viola
            Philipp Stubenrauch – Kontrabass
     Ludwig van Beethoven
      Symphonie Nr. 7 A-Dur, op. 92
       Poco sostenuto – Vivace
       Allegretto
       Presto – Assai meno presto
       Allegro con brio

11 特撰花形落語会 柳家喬太郎・三三 二人会 THEATHER1010
  三遊亭ふう丈「初天神」
  柳家三三「茄子娘」
  柳家喬太郎「百川」
  柳家喬太郎「ウルトラマンつる」
  柳家三三「粗忽の釘」

12 瀧川鯉昇・柳家喬太郎 二人会 「古典こもり 其の十」 東京芸術劇場
  林家つる子 「金の大黒」
  柳家喬太郎 「猫久」
  瀧川鯉昇 「船徳」
  瀧川鯉昇 「日和違い」
  柳家喬太郎 「本郷刀屋 牡丹灯籠前段」

13 第13回 興福寺勧進能 国立能楽堂
  お話 西野春雄
  狂言 「魚説法」
          野村万蔵 河野佑紀
          後見:能村晶人
  能 「善知鳥」
          馬野訓聡 小早川泰輝 浅見真州 宝生欣哉  亀井広忠 古賀裕己 松田弘之 野村虎之介            
            後見:北浪貴裕 小早川修
            地謡:武田祥照 浅見慈一 坂井音晴 武田友志 長山桂三 武田文志 坂井音雅 武田宗典

14 盛夏吉例 圓朝祭 二日目 豊島公会堂
  春風亭一之輔 「かぼちゃや」
  三遊亭遊馬 「酢豆腐」
  柳家三三 「締め込み」
  柳家喬太郎 「「名人長二」より 仏壇叩き」
  林家木久扇 「蛇含草」
  五街道雲助 「「名人長二」より 清兵衛縁切り」

15 柳家三三 独演会「夏」 なかのZERO小ホール
  柳家小かじ 「道灌」
  柳家三三 「かぼちゃや」
  柳家三三 「化物使い」
  柳家三三 「死神」

16 柳家小三治 独演会 たましんRISURU
  柳亭こみち 「真田小僧」
  柳家小三治 「一眼国」
  柳家小三治 「青菜」

17 落語教育委員会 夏スペシャル 柳家喜多八・三遊亭歌武蔵・柳家喬太郎 三人会   よみうりホール
  三遊亭美るく 新作
  柳家喜多八 「夏どろ」
  柳家喬太郎 「短命」
  三遊亭歌武蔵 「関取千両幟(稲川)」

18 上野鈴本演芸場 9月下席夜の部
  柳家あお馬 「寿限無」
  入船亭小辰 「手紙無筆」
  ダーク広和
  入船亭扇里 「田能久」
  橘屋文左衛門「時そば」
  五明樓玉の輔
  柳家小菊
  三遊亭歌奴 「佐野山」
  入船亭扇遊 「天狗裁き」
  ニックス
  桃月庵白酒 「親子酒」
  林家二楽
  入船亭扇辰 「甲府い」

19 興福寺 塔影能
  舞囃子 天鼓
          大鼓 高野彰
          小鼓 成田達志
          笛  藤田六郎兵衛
          地謡 澤田宏司、山内崇生、和久荘太郎、辰巳大二郎
  狂言 寝音曲
          茂山茂、丸石やすし
          後見 島田洋海
  能 葛城
          辰巳満次郎、福王茂十郎
          大鼓 高野彰
          太鼓 上田悟
          小鼓 成田達志
          笛  藤田六郎兵衛
          間  網谷正美
          地謡 木下善國、山内崇生、渡辺珪助、武田尚史、植田竜二 佐野登、辰巳大二郎、和久荘太郎
          後見 澤田宏司、辰巳和麿

20 三田落語会 仏教伝道センタービル 8階大ホール
  林家たま平 「高砂や」
  桃月庵白酒 「だくだく」
  柳家喜多八 「寝床」
  柳家喜多八 「首提灯」
  桃月庵白酒 「干物箱」

21 第390回 国立名人会 国立演芸場
  三遊亭遊松 「転失気」
  隅田川馬石 「鮑のし」
  立川談笑 「堀ノ内」
  金原亭馬生 「猫の災難」
  柳家蝠丸 「田能久」
  檜山うめ吉 俗曲
  三遊亭遊三 「品川心中」

22 立川談笑 月例独演会 其の165回 国立演芸場
  長めのマクラ:志の輔紫綬褒章、談志が亡くなったとき
  小噺(嫌な奴に会ったとき、少年野球、夫が亡くなったとき、プレゼント)
 「俳句入門」
 「代書」
 「原発息子」
 「富久」

23 鰍沢 零・壱・弐 イイノホール
  入船亭辰のこ「子ほめ」
  柳家喬太郎「鰍沢前段 祭囃子・猫・吾妻橋より」
  入船亭扇辰「鰍沢」
  柳家小満ん「鰍沢2」
  余談会

24 新国立劇場バレエ団 くるみ割り人形
  キャスト:小野絢子、福岡雄大、五月女遥、貝川鐵夫、米沢唯、高橋一輝、奥村康祐、長田佳世、福田圭吾、小柴富久修、小野寺雄、寺田亜沙子、本島美和、マイレン・トレウバエフ、奥田花純、木下嘉人、八幡顕光、柴山沙帆、細田千晶、飯野萌子
  指揮:アレクセイ・バクラン
  管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
  合唱:東京少年少女合唱隊

今年観た美術展など

1 「東京駅100年の記憶 東京駅開業百年記念」 東京ステーションギャラリー
2 「博物館に初もうで 総合文化展(常設展)」 東京国立博物館
3 「祈りの道へ 四国霊場開創1200年記念 四国遍路と土佐のほとけ」 多摩美術大学美術館
4 武蔵御嶽神社宝物殿
5 玉堂美術館
6 澤乃井 櫛かんざし美術館
7 「雪と月と花 国宝「雪松図」と四季の草花」 三井記念美術館
8 「物語絵 <ことば>と<かたち>」 出光美術館
9 「黄金郷を彷徨う アンデス考古学の半世紀」 Intermediatheque
10 「みちのくの仏像」 東京国立博物館
11 「THE 琳派 極めつきの畠山コレクション」 畠山記念館
12 「崇高へのまなざし 龍子の自然賛美」 大田区立龍子記念館
13 「光琳アート 光琳と現代美術」 MOA美術館
14 「真鶴のアトリエにて 絶筆「静物 薔薇」へ コレクションとともに」中川一政美術館
15 「渋谷の縄文・弥生時代」ほか 國學院大學博物館
16 「花と鳥の万華鏡 春草・御舟の花、栖鳳・松篁の鳥」 山種美術館
17 「ルーヴル美術館展 日常を描く 風俗画にみるヨーロッパ絵画の真髄」 国立新美術館
18 「山口晃氏が描く!選ぶ!語る! 現代の浮世絵「新東都名所」と江戸の浮世絵10撰」 アダチ版画財団常設展示場
19 「SWISSDESIGN」 東京オペラシティ アートギャラリー
20 アートフェア東京2015
21 「スサノヲの到来」 DIC川村記念美術館
22 「コルカタ・インド博物館所蔵 インドの仏 仏教美術の源流」 東京国立博物館
23 「マグリット展」 国立新美術館
24 「第36回よみうり写真大賞入賞作品発表展」 富士フイルムフォトサロン
25 熊谷守一美術館
26 「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展」 三菱一号館美術館
27 「ピカソと20世紀美術」 東京ステーションギャラリー
28 「スピリチュアル グリーンランド」 代官山ヒルサイドフォーラム
29 「グエルチーノ展 よみがえるバロックの画家」 国立西洋美術館
30 「第55回 東日本伝統工芸展」 日本橋三越本店
31 「生誕110年 片岡球子展」 東京国立近代美術館
32 「大阪万博1970デザインプロジェクト」 東京国立近代美術館
33 「MOMATコレクション」 東京国立近代美術館
34 「生誕三百年 同い年の天才絵師 若冲と蕪村」 サントリー美術館
35 「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美」 Bunkamura ザ・ミュージアム
36 東京ジャーミイ
37 小平市平櫛田中彫刻美術館
38 「琳派400年記念 京都・細見美術館 琳派のきらめき 宗達・光琳・抱一・雪佳」 日本橋高島屋
39 鎌倉 円覚寺
40 鎌倉 建長寺
41 「金澤翔子書展」 建長寺
42 「鎌倉からはじまった。1951-2016」 神奈川県立近代美術館(鎌倉館、鎌倉別館)
43 「長谷寺と鎌倉の名宝」 鎌倉国宝館
44 「初夏を彩る 清方の名品」 鏑木清方記念美術館
45 「尾形光琳300年忌年特別展 燕子花と紅白梅 光琳デザインの秘密」 根津美術館
46 「ダブル・インパクト 明治ニッポンの美」 東京藝術大学大学美術館
47 東京国立博物館
48 「東洋の美 中国・朝鮮・東南アジアの名品」 出光美術館
49 増上寺宝物展示室
50 「熊谷守一美術館30周年展」 熊谷守一美術館
51 「利休古流 平成二十七年度いけばな展」 東京美術倶楽部
52 「正藍型染師 田中昭夫の布 頒布会」 DEE’S HALL
53 「練馬区立美術館コレクション展 シリーズ時代と美3 1970-80’s 牧野邦夫「インパール」を中心に」 練馬区立美術館
54 Frauenkirche, Munchen
55 Residenzmuseum, Munchen
56 Morzarthaus, Augusburg
57 Dom, Augusburg
58 Fuggerei, Augusburg
59 Rathaus, Augusburg
60 St. Ulrich und Afra, Augusburg
61 Alte Pinakothek, Munchen
62 Neue Pinakotheck, Munchen
63 Glyptothek und Antikensammlungen, Munchen
64 St. Johann Nepomuk (Asamkirche), Munchen
65 Deutsches Museum, Munchen
66 Heiliggeistkirch, Munchen
67 Peterskirche, Munchen
68 Nymphenburg, Munchen
69 「100のモノが語る世界の歴史 大英博物館展」 東京都美術館
70 「没後180年 田能村竹田」 出光美術館
71 「瓷華明彩 イセコレクションの名陶」 五島美術館
72 「シンプルなかたち展」 森美術館
73 「画鬼暁斎藤 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」前期 三菱一号間美術館
74 「動物文様の工芸と絵画」 日本民藝館
75 「NO MUSEUM, NO LIFE? これからの美術館事典 国立美術館コレクションによる展覧会」 東京国立近代美術館
76 「ヘレン・シャルフベック 魂のまなざし」 東京藝術大学大学美術館
77 「アール・ヌーヴォーのガラス展 デュッセルドルフ美術館ゲルダ・ケプフ・コレクション」 パナソニック汐留ミュージアム
78 「ボルドー展 美と陶酔の都へ」 国立西洋美術館
79 「交流するやきもの 九谷焼の系譜と展開」 東京ステーションギャラリー
80 「伝説の洋画家たち 二科100年展」 東京都美術館
81 「第42回 全国日曜画家展」 東京都美術館
82 「うらめしや~、冥土のみやげ展」 東京藝術大学大学美術館
83 「躍動と回帰 桃山の美術」 出光美術館
84 「蔵王権現と修験の秘宝」 三井記念美術館
85 「錦絵誕生250年記念 色と線の超絶技巧」 太田記念美術館
86 「根津青山の至宝」 根津美術館
87 「隣の部屋 アーティスト・ファイル2015 日本と韓国の作家たち」 国立新美術館
88 「ニキ・ド・サンファル展」 国立新美術館
89 「ウィーン美術史美術館所蔵 風景画の誕生」 Bunkamura ザ・ミュージアム
90 「第62回 日本伝統工芸展」 三越日本橋本店
91 「藤田美術館の至宝 国宝曜変天目茶碗と日本の美」 サントリー美術館
92 「すごいぞ、これは!」 埼玉県立近代美術館
93 鉄道博物館
94 奈良 興福寺
95 奈良 元興寺
96 奈良 東大寺
97 奈良 春日大社
98 奈良 法隆寺
99 奈良 中宮寺
100 奈良 薬師寺
101 奈良 唐招提寺
102 奈良 高松塚古墳ほか飛鳥の遺跡群
103 奈良 橘寺
104 奈良 飛鳥寺
105 「月映」 東京ステーションギャラリー
106 「プラド美術館展 スペイン宮廷 美への情熱」 三菱一号館美術館
107 「琳派400年記念 琳派と秋の彩り」 山種美術館
108 「生誕120年記念 芹沢介展」 日本民藝館
109 「逆境の絵師 久隅守景 親しきものへのまなざし」 サントリー美術館
110 「ジョルジュ・ルオー展 内なる光を求めて」 出光美術館
111 「没後25年 日影丈吉と雑誌宝石の作家たち 日影丈吉、江戸川乱歩、横溝正史、城昌幸、山田風太郎」 町田市民文学館ことばらんど
112 「ベスト・セレクション 町田市立国際版画美術館の名品」 町田市立国際版画美術館
113 「寿齢讃歌 人生のマエストロ」/「星霜連関 下平竜矢写真展」 ニコンサロンbis新宿
114 「第42回 東京都写真展」 リコーイメージングスクエア新宿
115 「一休 とんち小僧の正体」 五島美術館
116 佐賀県立名護屋城博物館
117 村岡総本舗羊羹資料館
118 日田市立小鹿田焼陶芸館
119 吉野ヶ里歴史公園
120 太宰府天満宮宝物殿
121 九州国立博物館
122 「三井家伝世の至宝」 三井記念美術館
123 「村上隆の五百羅漢図展」 森美術館
124 「水 神秘のかたち」 サントリー美術館

今年聴講した講演、各種見学、参加したワークショップなど(敬称略)

1 「空海の時代 その歴史と造形」
   大橋一章(早稲田大学名誉教授)
   多摩美術大学美術館

2 「みんぱく公開 フォーラム 古代文明の生成過程 エジプトとアンデス」
   関雄二(国立民族学博物館研究戦略センター教授)、河合望(早稲田大学高等研究所准教授)、高宮いづみ(近畿大学文芸学部教授)、井口欣也(埼玉大学教養学部教授)
   JPタワー&カンファレンス ホール1

3 「物語を読むこと、物語絵を描くこと」
   廣海伸彦(出光美術館学芸員)
   出光美術館

4 山口晃氏が語る「江戸の浮世絵と浮世絵師たち」
   アダチ版画財団常設展示場

5 「やさしい旧暦講座」全7回
   吉岡安之(サイエンスライター)
     大人の休日趣味の会

6 「スサノヲの系譜 極端に走る思想」
   川島健二(民俗学研究者)
   DIC川村記念美術館

7 「「氷の島」に生きる人びと グリーンランド・イヌイットの文化と歴史」
   岸上伸啓(国立民族学博物館教授)
   モンベル渋谷店5階サロン

8 「珈琲と蕎麦のコラボ会」
  (ハニービーンズ、手打ちそば菊谷)
   手打ちそば菊谷

9 「食と生活にまつわる話」
   土井善晴(料理研究家)
   日本民藝館

10 「インターナライにネパールの近代化の縮図をみる チトワン国立公園の開発を例に」
   南真木人(国立民族学博物館准教授)
   モンベル渋谷店5階サロン

11 「日本の食文化 昆布に親しむ」
   飯田卓(国立民族学博物館准教授)、土居純一(「こんぶ土居」4代目)
   阪口楼

12 「竹田の画歴にみる中国絵画」
   田中伝(出光佐三記念美術館学芸員)
   出光美術館

13 「模様とは何か 近代日本の図案と模様」
   土田眞紀(美術史家)
   日本民藝館

14 「きき醤油の会」
   高橋万太郎(職人醤油代表)
   神楽坂プリュス

15 「チョコレートの文化誌 カカオと人の4000年の物語」
   八杉佳穂(国立民族学博物館名誉教授)
   JICA地球ひろば セミナールーム

16 「芹沢介の魅力」
   白鳥誠一郎(静岡市立芹沢介美術館学芸員)
   日本民藝館

17 「国立民族学博物館友の会 体験セミナー 九州のなかの朝鮮文化を歩く 菓子・工芸・史跡にさぐる関係史」
   村岡安廣(株式会社村岡総本舗代表取締役社長)、朝倉敏夫(国立民族学博物館教授)

どれも素晴らしいものでした。関係者の皆様に感謝申し上げます。


太宰府にて

2015年12月05日 | Weblog

昨日、小鹿田から博多に移動した。途中、吉野ヶ里遺跡を訪れる。有名な遺跡らしいのだが、私は全く知らなかった。「男はつらいよ」の第42作「ぼくの伯父さん」にも登場するらしい。寅さんが遺跡にある復元住居を見て「たいしたもんだねぇ。2000年も前のものだっていうのに、まるで新築だねぇ」と言うらしいのだ。いい台詞だ。

博多には午後6時過ぎに着いた。そこでレンタカーを返却して、タクシーに乗り換え、予約しておいたホテルに向かう。天神地区にある大きなホテルだ。初めての土地で宿を取るときは駅に近いところにすることにしている。今年の旅行では、ミュンヘンも奈良も駅前の宿だ。その点、ここは西鉄のターミナルから徒歩圏ではあるが、ミュンヘンや奈良のときほど駅に近くはない。しかし、ミュンヘンや奈良よりは繁華街に近く、夕食はホテルの近くの料理屋でふぐ鍋に舌鼓を打った。よく博多は食べるものが良いという話を聞いていたが、東京の同等の内容の料理の半額ほどで、店の人たちの感じも良く、料理のみならず店全体に満足させていただいた。

それで今日だが、特に予定を立てていなかったので、朝、宿を引き払ってから荷物を持って空港へ行き、ロッカーに荷物を預けて、天神様にお参りすることにした。

高校受験のとき亀戸の天神様にお参りした。たぶん大学受験のときも亀戸に出かけた気がする。今の妻と結婚して最初の初詣も亀戸だった。別に天神様を信仰しているわけではないのだが、たまたまそうなった。それで、せっかく天神様の本家本元の土地に来たのだから太宰府にお参りしないわけにはいかないだろう、ということになった。

西鉄の電車でけっこうすぐだった。駅前から立派な参道が続いていて、それが直角に曲がって御本殿に至る。こういうアプローチは荒ぶる神様をお祀りしてあるということだ。亀戸は今となってはどこからが参道なのかよくわからないが、たぶん同じような造りのはずだし、雑司ヶ谷の鬼子母神も直角参道だ。「鬼子母神」というと字面からして怖そうだ。その縁起を聞かなくとも、とりあえず参道を曲げておきたくなる。それで、参道だが、駅前から境内入り口まで梅が枝餅の店が多い。どこも作りながら販売していて、見た目にはどの店も同じようなのだが、行列のできている店とそうではない店がある。そんなに味に違いがあるものなのだろうかと素朴に疑問に思い、また、並んでまで食べるほどのものかとも思う。私は行列に並んで食事や食べ物をいただくというのが嫌いである。なんだかとても哀しい気分になるのである。なにがどう哀しいのか、ということは敢えて書かない。

御本殿では結婚式の最中だった。5月に鶴岡八幡宮にお参りしたときも結婚式に行き当たった。もちろん見ず知らずの人たちの結婚式なのだが、おめでたい場に期せずして遭遇すること自体がなんだかとても嬉しく、また、ありがたいことのように感じられる。今日はこれだけで来た甲斐があったように思う。

 


小鹿田にて

2015年12月04日 | Weblog

ずっと訪れてみたいと思っていた。たまたま国立民族学博物館友の会のイベントに参加するため佐賀にでかけることになったので、ついでに足を延ばすことにした。そのイベントは昨日の午後4時にJRの新鳥栖駅で解散となった。あらかじめ新鳥栖駅近くでレンタカーを手配してあり、とりあえず日田市内の旅館で一泊した。

小鹿田は行政上は日田市内だが、宿泊したところからは車で小一時間かかる。途中、日田の歴史的景観保存地区を通りかかり、街並みに興味を惹かれたので、道の駅の駐車場に車を置いて少しぶらぶらしたので、実際の移動にはそれ以上かかった。景観保存地区は豆田という地域だが、立派な商家が立ち並ぶところを見れば、ここにかなりの富が集まっていたことが推測できる。地方都市にはこうした豪商や豪農が集まっていた場所がいくらでもある。そうした地域が保存しようという意思なしに存続できなくなってしまったのは富の流通経路が変わってしまったからだ。端的には交通の発展で集積再配分機能が求められなくなったということだろう。毎日の生活のなかでいつも感心するのは、ネットで注文したものがすぐに手元に届くことである。そんなに急がなくてもいいのにとも思うのだが、世の中の流れとしてはそういうことになっている。世に「進歩」というようなものが本当にあるものなのだろうかと常々懐疑を抱いているのだが、ネットと物流インフラの世界に関しては何の文句も言えない。尤も、それが良いことなのかどうなのかはわからないのだが。

さて、小鹿田だが、それがどのような場所であるかということは私がここでうだうだ書くよりも柳宗悦や既存の解説を読んだほうがよいに決まっている。今日自分がここで何をして、何を考えたかということに絞って駄文を連ねることにする。豆田を出るときカーナビの目的地を小鹿田焼陶芸館に設定する。ナビの指示に従って山を登るように車を進めると、30分ほどでそれらしい雰囲気の集落に差し掛かる。左右に大きな登窯を見て、バス停を過ぎると三叉路があり、それを左へ登ったところに陶芸館があった。比較的新しい施設のようだ。広い駐車場には職員のものと思き車が一台あるだけだ。車を停めてなかに入ると受付で記帳を求められた。我々がその日の最初の見学者だ。建物は2階屋だが2階はイベントスペースになっていて、今日は立ち入りできなかった。1階は展示スペースで小鹿田の歴史や小鹿田焼の制作過程、技法や特徴などがビデオや実物展示などで解説されている。

いわゆる「小鹿田焼の里」とされるのは皿山地区で、ここには現在10軒の窯元がある。ここを流れる小さな川に沿って集落が広がっている。作陶には大量の水が必要なのだが、この川はその水源であり、土作りの水車の動力源であり、化粧土や釉薬の材料でもある。今でも原土の粉砕には水車が利用されており、水車で動く唐臼の音が響き渡っている。

陶芸館に車を置いて窯元を一軒ずつ訪ね歩く。陶芸館は皿山地区の端にあり、そこから川下へ順に坂本義孝窯、坂本正美窯、黒木孝子窯、黒木史人窯、黒木富雄窯、柳瀬晴夫窯、柳瀬朝夫窯、坂本工窯、坂本浩二窯、小袋定雄窯というように10軒の窯元が並ぶ。黒木富雄窯の隣には共同窯がある。それぞれの窯にちょっとした展示販売スペースがあり、作品を手に取ることができる。また、作業場もあり、窓越しに様子を覗くこともできなくはない。10月に陶器市があったとかで、今は全体に品薄なのだという。冬場で観光の時期でもない所為もあるのだろうが、各窯の展示は思いの外少なかった。さすがに東京で目にする小鹿田焼よりも値段は安い。しかし、東京で目にするものに比べると、出来不出来のばらつきは大きい印象だ。世間では「職人芸」という言葉に神業のようなイメージを託す傾向があるように思うのだが、私はそういう意味での「職人芸」というのは幻想だろうと思っている。人が作るものなのである。そこに調子の良し悪しもあれば、出来不出来もあるのが当然だ。「プロの仕事」だの「職人芸」だのと無闇にありがたがるのは仕事というものをしたことがない人の思い込みだと思う。

10軒の窯元の展示販売品を全て拝見して、「これは」と思うものがいくつかあった。なかには大ぶりのものもあり、東京の自宅まで送ってもらうことも考えたのだが、持ち帰ることのできる範囲で買い物をしようということになって、ピッチャーをひとつ買い求めた。そこの窯の人が是非仕事も見ていってください、と言ってくださったので、邪魔を承知でお言葉に甘えさせていただいた。2人の陶工がロクロで作業していて、それぞれ壺を挽き、土殺しをしているところだった。あまり伸びの良い土ではないようで、壺は大物である所為もあり、ひもを作りながら、それを重ねて成形していた。できることなら作業の最後まで見届けたかったのだが、あまり邪魔をするのもなんなので、適当なところで失礼させていただいた。なにがどうという個別具体的なことではないのだが、たいへん勉強になった。

観光の時期ではないらしく、我々のほかには1組か2組ほどしか客らしい人たちはいなかった。ちょうど昼時になって、食事をどうしようかということになる。皿山には「山のそば茶屋」という店があるのだが、なにしろ人通りがないので「営業中」の看板が出ているとはいえ、入りづらい雰囲気がある。それでも看板を信じて中に入ると、確かに営業中だった。外の雰囲気とは裏腹に店内はとても感じが良い。種物のそばを注文し、店の人の勧めに従ってテーブルにある柚子胡椒を薬味にしていただいた。これが絶品だった。土産用として売られていた瓶詰の柚子胡椒を買って店を出た。


羊羹

2015年12月03日 | Weblog

私は下戸だ。全く呑めないわけではないのだが、酒よりは甘いもののほうがずっと好きだ。殊に茶を習ったときに数々の美味しい菓子に出会って以降、和菓子が好きになった。茶を習うきっかけは陶芸を始めたことである。茶碗を作るのに使うほうのことを知らないのはよくないと思って茶道を習った。茶道のほうは2年ほどで止めてしまったが、今でも時々は茶を点てている。茶以前にコーヒーに凝っていて、焙煎職人のところに通って様々な器具での抽出を一通りと手焙煎を覚えたが、菓子のほうは関心の対象外だった。やはり、旨いものとの出会いが物事への興味を深めるものだ。

今日は小城羊羹の老舗である村岡総本舗で羊羹のことをあれこれ学んだ。今回の研修旅行には講師役として村岡総本舗の村岡社長が同行してくださっている。移動のバスの中では、商売物のことはもとより、食にまつわる歴史や文化について豊かな見識を披露され、昨日今日という限られた時間が何倍にも膨らんだような心持ちがする。

小城は羊羹の街と言っても過言ではないだろう。バスの車窓に映る道路沿いの商店に羊羹屋の多いことに驚かされる。村岡総本舗で販売している『村岡総本舗 羊羹資料館案内』によると総務省の家計調査において世帯当たりの羊羹の購入金額では佐賀県が一位なのだそうだ。平成15年は佐賀県が2,221円、2位栃木県1,950円、3位千葉県1,588円、平成16年は1位佐賀県、、、となっている。家計調査では都道府県庁所在地および政令指定都市の調査はあるが、都道府県単位の調査はないので、村岡総本舗の資料の表記は都道府県庁所在地を都道府県に読み替えているのだろう。ちなみに現在公開されている平成24年から26年の平均によると、羊羹購入額は1位宇都宮市1,412円、2位佐賀市1,333円、3位静岡市1,236円と宇都宮に1位を譲っている。引き続き上位にあるものの、金額の下落が著しい。今、地方都市はどこもたいへんな状況なのである。

バスの車中で村岡社長から羊羹をはじめとする様々なお菓子を頂戴した。羊羹は車中でいただいた切り羊羹のほかに、小城の本店で「心」を自家用に1本購入した。夜に包装を解いて一口味をみたが、羊羹というもののエッセンスを極めようとしているかのような印象だ。村岡社長の解説のなかに角寒天と細寒天の組み合わせについての話があったが、その角と細のバランスが豆や砂糖といった他の原材料の配分とともに絶妙に配されているかのようだ。羊羹というと過剰に甘い印象があるが、この「心」は身体にすっと浸み込んでいくような味わいを覚えた。今は当たり前のように流通している砂糖だが、その歴史と羊羹のそれとを比較すれば、羊羹がそもそもは今のようには甘くはなかったはずだ。それを思うと「心」の上品な味わいは、羊羹の本来の姿を思わせるのかもしれない。もちろん、私は羊羹のそもそもを知らないので、あくまで想像だ。