くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

iPhoneが止まった。音声学夜話

2013年11月30日 | Weblog

 

■先日iPhoneが止まった。先日まみちゃんのiPhoneが突然止まって取り替えたが理由はわからないまま、、。そんなことあるんだろうかと思っていたことが僕に起こった。再起動もできない、と、、、もしかして、最近使わないモバイルルーターでパソコンのiTuneを起動してiPhoneにつなぐと思いがけず出荷時に復元するモードに入れた。全データを喪失する危険を冒してもバックアップが成功していることを信じて、、、1時間後、ようやく回復した。住所録もちゃんと元通りのようだ。

5Cのディザリングはモバイルルーターより早いのでもうこれはいらないと思っていたところに思いがけなく役に立った。すると今度はこのルーターが反応しなくなった。原因不明。

■このところちょっと音韻にはまっている。日本語教師能力検定を反省して音声学を極めてみようとおもいたったから、、。この前担当した「日本語を話そう」のテーマも日本語の発音を取り上げた。生徒は李さん一人を予想していたから「中国人の間違いやすい発音」の教材を作ったつもりでいた。李さんは有声音、無声音の区別もきれいで上手だなぁ、と思っていたのだが後で気がついた。彼女は上海出身。教材は北京語を想定。上海語とは全く違う。上海語は4声でなく5声で、有声、無声の識別もできる日本語に近い音韻構造を持っていることがわかった。、、、むずかしいもんだ。

日本語の音韻については井上ひさしが書くものが面白い。彼は東北出の北関東無アクセント地域出身で、清張の「点と線」で使われた出雲に東北弁が話されているという考証を大和言葉が東北弁に残されているという話につなげている。取り残された東北弁の経緯を伊勢神宮と出雲大社の関係から関連付けてくるのが面白い。おなじ数少ない無アクセント地域出身者の福井人として共感を感じる。べつに関係ないんだけどね。

日本語の発音にいろいろな発見があった。どうして日本人はスペイン語の勉強が簡単なのか?英語と違い、スペイン語は日本語と同じ「開音節」言語、しかも母音の数も同じ5個。アラビア語の3個を除けば、有力な言語で母音がこれほど少ない言語はない。音韻的には韓国語よりはるかに近い関係にあるのだ。これは重母音がないからだが、これがきっと日本語の最大の特殊性「ん」の発音の秘密に関わってくる。どうして「n」を「ん」と発音するのか?開音節言語の唯一の例外。なぜ「しりとり」では「ん」で終わると負けなのか?なぜ日本人は3種類とも4種類ともいわれる「ん」の区別をしていることの自覚がないのか?

本居宣長は「促音便」に不吉さを感じて拗音を封じようとしたのかもしれない。ちがったかな。しかしだれも「撥音便」の秘密に迫ったものは聞かない。このあたりは文法の活用と関わる微妙な「神秘ゾーン」の観がある。そういえば「て形」とは一体何か、ということに関して「連用形」と同じだ説明している記述があってシビれた。歴史的に「国文法」の連体形は終止形、辞書形と同じだ。すると助詞、接続詞などを使わない単語をつなぐ方法としては、、、。発音と文法の活用の交錯するこのあたりに民族の遺伝子構造を解明するなにかが、、、。おおげさな!

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 最近のあれこれ | トップ | 忘年会・ベリーダンスとシタール »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事