くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

自殺の意味

2008年05月02日 | Weblog
■硫化水素で自殺がはやっている。若者に命の大切さを教えて自殺を防ぐという考えがピンとこない。お父さんお母さんが悲しむでしょう、他人を巻き込んだら迷惑でしょう、などといってみても「そんなの関係ねぇ!」とは思わないだろうか?

命が大切だから毎日生きているわけでなく、人はきっと毎日が楽しいから生きていたり死ぬのがこわいから自殺を思いとどまっているに違いないと思っている。自殺したいと思うのは生きているほうが苦しいと思うからだ。

生存本能に逆らって自殺する行為はすごく難しいはずだが、簡単な自殺方法が提供されればそれに飛びつく。「ガンコントロール」の議論と似ているところもある。銃があるから殺人が起こるのだから銃をなくせ!という考えと、銃のせいにするな犯罪者が悪いのだからその犯罪者に立ち向かう正しい銃の使い方を教育しろという考えがある。

ウイルスをばら撒くインターネットは使うなという考えとか、表現の自由を制限しても子供を悪のサイトから保護すべきだなどの議論も同じだ。要するに自殺にしても手段が問題だという議論。これは分かる。オレオレ詐欺、マルチ商法など。

しかし日本人の自殺自体わけが分からない。子供だけが自殺するわけじゃない。かっては宗教的背景もなく特攻は敵陣に飛び込んだ。恋が実らないと心中した。なぜ放火原因の中で自殺の比率が他国と比べてこんなに高いのが?

輪廻思想ではあの世に生まれ変わることが出来るので、日本人は死の恐怖が希薄なのだろうか?

深夜テレビで「お遍路さん」の番組を見ていた。白い経帷子は死装束ではないのだそうだ。人生のリセットをして新しい人生を歩んでもらうというのが「お遍路さん」なのだという住職の説明があった。若い人もたくさん参加している。自殺願望を見事にこの世の人生にすりかえるという本来の宗教サービスなのだと理解した。

この「人生再起動」願望。もしかして新しい環境にすぐに対応できる日本人の遺伝子と関係があるかもしれない。

恩もあだもすぐ水に流して「再起動」
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