くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

北朝鮮秘密外交、、その後そして日中問題。

2013年05月20日 | Weblog

■拉致問題秘密交渉の進捗が面白くなってきた。飯島参事官の個人的な技量に負うところが大きいのだが、非常にうまく対応していようだ。実態は何の進展もないはずだがあたかも、重要な進展があったように公表していく手法がテロリストモードでいい。実際北朝鮮メディアが公表した以外の事実は歴史上抹消されてしまうのだから飯島個人の判断で何でも言える状況が与えられたことになる。安倍政権下で拉致問題を解決するというメッセージは伝わった、というのだから国内的にもいいと思う。始め、外交音痴の日本政府はどうなることかと心配したんだが、、。

もしかすると北朝鮮側が日本側の本音を確かめるという想定内の政治行動だったのかもしれない。日本にもこういうテロリストモードで劇場型政治行動をとれる人が出てきた。政治家でいえば石原、橋下の手法。もっとも2人ともボロが出てきてしまったが、、。

この日、中国語学習会主催で天児慧の講演会「台頭する中国、、」に行きその感を多くした。現代中国政治の第一人者という早稲田の政治学者。若作りで僕と同年代というから驚き。日中関係では僕の認識とあまり変わらないが史上最悪の対日関係が続き終わりがみえないという現状は注意が必要だという緊張感は伝わってきた。それは米中韓との日本外交のまずさと重なり合っている。

野田前首相が尖閣国有化を決めた時、一部中国首脳が躍り上がって喜んだという話には正直驚く。中国の山積する国内問題解決の糸口に日本が自ら絶好の落とし穴に落ちてくれた、という訳だ。味方であった台湾を敵に回すという愚挙で口火を切った石原が中国の大国主義をめざませてしまうというあいにくの結果になったのだ。

天児にブログで話題になった共有主権という概念について質問した。彼は「売国奴だと言ってたでしょう。私は中曽根康弘にも話をしたことがあるが相手にされなかったし、あまり使わないようにしているんです」と言って領土問題の解決に「主権」概念を緩める形で実際的な領有構想を進めるアイデアだ。僕は非常に現実的な手法だと思うが、それをそう思わない風潮を醸し出しているというところが日本の異常なところだと思う。日本人の8,9割が中国嫌いなのに対し、中国人の若者は40%が親日だという。

この講演会、年寄りばかりなのがひどく気になる。学習会30周年といえば無理もないが、、若い人にこの話を聞いてもならわなければあまり意味がないのになぁ~。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北朝鮮相手に秘密交渉なんて... | トップ | 今日はTOEIC試験! »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事