くまぐー日記

くまさんの電脳室リポート

日曜日はだめよ

2007年09月16日 | Weblog
■教育テレビをぼんやり見てるとギリシャのピレウス港の風景がながれメルナ・メルクーニの「日曜はだめよ」の曲がながれている。とたんに頭がピレウスにタイムスリップした。

1990年の秋も深まった頃だったろうか。ピースボート初の世界一周旅行はこの町から始まった。メリナ・メルクーニは後の社会主義政権の文化相になって文化予算を3倍にしたがここではギリシャ人娼婦を演じている。アメリカ人旅行者役で監督のジェールズ・ダッシンとは事実上の夫婦である。ダッシンはアメリカ人映画監督で、映画は古代ギリシャしかイメージできない外国人を皮肉った作品。メリナ・メルクーニはピースボートのゲストにもリストアップされていたが実現したのかは記憶がない。

僕が現代ギリシャに少しでも関心をもったとすればコスタガブラスの映画「Z」。1963年ランブラキス暗殺事件をテーマにして民主政権候補者が政治組織に暗殺された事件を新聞記者と予審判事が解明していくストーリー。最後の字幕でこの正義の主人公たちが政府の力で1人1人消されたりひきずり下ろされたことを語っていく迫力がいまでもよみがえる。

当時の軍治政権下では撮影もできず、アルジェリアで作られギリシャなどでは非公開となった作品。学生の頃見た映画のなかではで妙に気になっていて2,30年後にその背景事実を知ることになった忘れられない映画。ギリシャ人なら誰でも知っている映画だ。「Z」とは古代ギリシャ語で「生きている者」という意味だとか。

NYにいたときの僕の住所はクイン-ズのアストリア。有名なギリシャ人生活区域。アパートのオーナーも管理人もギリシャ人だった。クラスの中にもいた。

ギリシャと映画は僕の中で繋がっているように感じられる。そういうわけでギリシャという国もなんだか無関心ではいられないと考えるようになった。
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