藤原 伊織 著 「名残り火―てのひらの闇〈2〉」を読みました。
飲料メーカーの宣伝部課長だった堀江の元同僚で親友の柿島が、夜の街中で集団暴行を受け死んだ。
柿島の死に納得がいかない堀江は詳細を調べるうち、事件そのものに疑問を覚える。
これは単なる“オヤジ狩り”ではなく、背景には柿島が最後に在籍した流通業界が絡んでいるのではないか―。
『てのひらの闇』の続編で筆者の遺作となった作品です。
前作が非常に面白かったので、本作も期待して読みました。
やくざの組長の息子にして、頭脳明晰・状況により実力行使もためらわないが、酒を飲むとすぐに記憶を無くすという主人公・堀江雅之。
前作で勤務していた広告会社を辞めて企業調査などの個人事務所を立ち上げています。
その彼の元に入った、唯一の親友の訃報・・・。
街中で暴漢に襲われたという最期に疑問を持った堀江は、親友の身辺を探ることで、真相に近づいていきます 。
シリアスな物語の展開に、所々に挿入されるユーモアもあり、大変読みやすい。
主人公を取り巻くその他の登場人物も皆魅力があるキャラクターが揃っていて読んでいてその時々の場面が頭の中に浮かんできます。
くたびれた中年男が意地と悲哀を抱えながら、唯一の親友のために、破滅覚悟で突っ走っていく姿は、これぞハードボイルドだ!!
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