ジャック・ロンドン著「荒野の呼び声」を読みました。
ゴールドラッシュに沸くカナダ・アラスカ国境地帯。
ここでは犬橇が開拓者の唯一の通信手段だった。
南国の宏大な屋敷で生れ育った大型犬のバックは、金目当ての庭師に売られてアラスカの地で橇犬にさせられてしまう。
アラスカの氷原で屈辱的な労働を強いられるバック。
苛酷な労働と生死をかけた闘いの中で、次第に野性に目覚めてゆく・・・。
今年は身も心も凍える冬となっていますね。
そんな時には、もっと凍える地での生命の物語を読んでみよう!
と云う事で・・・
呵責なき寒さ、硬い雪、厚く凍った湖。
雄大な自然の厳しさ、力が支配する世界。
バックは厳寒の大地で様々な経験をする。
不屈の反骨精神で徐々に強く逞しく育って行きます。
遂には、その血に眠っていたものまでが目覚めはじめる・・・
凍てつくアラスカの弱肉強食の世界で荒々しく生命感溢れる物語。
極寒の地に生きる犬たちのリアルな描写力がすごい!
くじけず、へこたれず、流されず!!
強い意志で自分の道を進むバックの姿に感服です!