馳 星周の
「不夜城」を紹介します。
第18回吉川英治文学新人賞、第15回日本冒険小説協会大賞受賞
台湾人と日本人の半々・劉健一は、中国系3大マフィア=“台湾・上海・北京”の勢力が入り乱れる街・新宿歌舞伎町で、綱渡りのように生きている。
はじまりは健一のかつての相棒呉富春がこの街に帰ってきたことだった。
その噂を聞きつけ、上海マフィアのボスは、自分の幹部を殺して逃亡した富春を殺すため、健一に彼を差し出すように命じた。
そこへ「富春を売りたい」という謎の女・夏美が現れる。
健一は彼女に自分と同じ匂いを感じた。
そして、鍵を握る夏美と共に、上海と対立する台湾と北京マフィアに保険をかけ、策略を巡らすが、逆に極限状態に追い込まれる。
ふたりに残された時間は“3日間”---
出会ったときからカウントダウンは始まっていた。
誰が味方で、誰が敵か?
裏切りと謀略が渦巻く中、次第に健一と夏美の間に、ねじれた愛が芽生えていく。
しかし、はじめて愛を信じようとした彼らに、運命は皮肉な選択と、非情で圧倒的な結末を差し出した・・・。
ゾクゾクするような小説!!
続編『鎮魂歌 -不夜城II』を含めると50万部を越すベストセラーとなっている。
1998年映画化 出演:金城武 、山本未來 、椎名桔平 他